養蜂講座

 

養蜂講座2回目の今回は、養蜂器具の名前や使用目的、使用方法の説明をいたします。趣味の養蜂を始めるに当たって、どんな目的でどんな器具が必要なのかを理解していただき、器具を購入する時の参考にしていただきたいと思います。

すぐに始められるターティングセット
種蜂と養蜂に必要な器具が一通り揃ったスターティングセットなら、初心者でも明日から養蜂が楽しめます。
一般的なスターティングセットの内容(定価125,000円)
交配種6枚群(巣箱付き) 1群 蜂ブラシ 1本
10枚用継箱 1箱 蜜刀 1本
空巣脾(造巣済みの巣枠) 5枚 固定式ステンレス分離機 1台
10枚用隔王板 1枚 ハイブツール 1本
ステンレス燻煙器 1個 王籠 5個
アミラン製覆面布 1枚 分割板 1枚
巣礎 10枚 埋線器 1台
組立巣枠 10組 養蜂手袋 1組
蜜濾器 1個 初心者用の養蜂解説本 1冊
給餌器 1個    

種 蜂
ミツバチには、オオミツバチ、コミツバチ、アジアミツバチ、ヨーロッパミツバチの4種類があります。このうち、ヨーロッパミツバチのイタリアン系交配種は、性質が温順、繁殖力・採蜜力が旺盛、分蜂性が少なく、耐病性が高いことから、養蜂用ミツバチの主流となっています。

巣 箱
一般的に使われている巣箱は、米国のラングストロス氏が1851年に考案したもので「ラ式巣箱」と呼ばれ、間口37.0cm、奥行48.6cm、深さ25.2cm(巣礎枠10枚収容)の統一規格で製作されています。

継 箱
巣箱に蜂が充満したときに巣箱の上に乗せる箱で、巣箱と同形同大ですが、ふたと底がありません。

巣 枠
ミツバチに巣脾を作らせるとき、巣礎を取り付ける外枠で、寸法は上桟48.3cm、側桟23.2cm、座桟44.8cmの規格で統一されています。金具付きで耐久性の高いものや、組み立てが簡単な「ホフマン式」などがあります。

巣 礎
薄い蜜ろう板に働き蜂房の底と房壁の一部を規則正しく両面に印圧したもの。ミツバチが巣脾を造りやすくするためのもので巣枠の内部に張ります。

燻煙器・ハイブツール
燻煙器は金属製の円筒にふいごを取り付けたもので、巣箱の中に煙を吹き込んで蜂を鎮めるのに使います。銅製、ステンレス製、トタン製があります。ハイブツールは鉄製のヘラで、巣枠が巣箱にくっついたときに離したり、巣箱についた蝋をかきとるのに使います。

蜂ブラシ・蜜刀・手袋
蜂ブラシは巣脾枠からミツバチを払い落とすのに使います。また、蜜刀は採蜜時に蜜ぶたを切り取るのに用います。養蜂手袋は作業中にミツバチに刺されないために装着するもので、ゴム製です。

面 布
巣箱の内検や採蜜時に顔面を保護するネットで、帽子とセットになったものや、帽子に装着するものなど、タイプも素材も様々なものがあります。

給餌器・隔王板
無蜜期や越冬期に餌(砂糖水)を与える器具で、枠式、布製、巣門用などがあります。
巣箱に継箱を乗せるとき、女王蜂が継箱に上がれないようにする格子で、巣箱と継箱の間に入れます。巣箱の中で女王蜂の産卵を抑制する場合は、枠式の垂直隔王板を使います。

分離器
巣房からハチミツを分離するための器具で、貯蜜された巣枠をセットして、高速回転させることでハチミツを遠心分離させます。巣枠を反転するだけで両面の採蜜ができる2枚掛転換式と、一面の分離が済んだら巣枠を引き上げ、再びもう一面を分離する2枚掛固定式があります。安価で軽く使いやすいプラスチック製のものや、耐久性に優れたステンレス製があります。また、プロ用として巣枠を放射状にセットする6枚掛、8枚掛、9枚掛の大型分離器もあります。

蜜濾器・蜂蜜タンク
分離器から蜂蜜タンク、1斗缶へハチミツを流し込むとき、幼虫や蝋片、花粉などが入らないようにする器具で、採蜜群数に応じていろいろな大きさのものがあります。
ハチミツを貯蔵・瓶詰めにするためのタンクで、流出口には蜜切れのよい開閉弁が付いています。

埋線器
巣枠に巣礎を固定させる器具です。短時間に大量の巣礎張りができる電気埋線器や、鉄線の上を電熱ローラーを回転させて固定する電熱埋線ローラー、熱を使わず圧力で埋線するアマチュア向けの歯車埋線器など様々なタイプがあります。

王 籠
女王蜂を他群へ誘導するときや、女王蜂の産卵を抑制するときに使う金属製の籠です。ミラー式は幅が狭く巣枠の間に入れるのに適しており、テイトフ式は保護や移動用に使います。

スズメバチ捕殺器
ミツバチの天敵であるスズメバチを捕獲、餓死させる器具で、巣門の前に設置します。