養蜂講座

 

養蜂講座4回目の今回は、ミツバチを飼おうとする人が最も不安を抱いている「刺されはしないか」という不安にお応えして「ミツバチの扱い方」についてお話します。また、飼育する場合に必要不可欠となるミツバチの様子を観察する「内検」に関してご説明いたします。

ミツバチの扱い方
ミツバチを飼い始める場合、誰もが刺されはしないか心配するものですが、ミツバチの扱い方が上手になればめったに刺されるものではありません。もし、刺された場合は自分の扱いが悪かったと思うべきです。初めは怖くて手が震え、巣脾枠を巣箱にぶっつけて蜂を怒らせたり、向かってくる蜂をあわてて手で払ったりするので刺されてしまいます。ミツバチが刺すのは、すべて反撃だと知るべきです。
ミツバチの扱い方に熟練したプロの養蜂家は、素手で作業していても刺されることはない。

初心者が心得なければならない注意事項
ミツバチに愛情を持って、むやみに怖がらず落ち着いて作業する
巣門の前に立ってミツバチの出入りを邪魔しない
刺された場合は、すぐに刺し針を抜き取り、口で毒液を吸い取る
めったにないがミツバチの大群に襲撃された場合は、すばやく藪などに頭を隠し、決して手や木の枝などではたいたりしない



内 検
巣箱の中は、時々観察してミツバチの発育状態や女王蜂の有無、貯蜜状態、ダニの発生などを調べなくてはなりません。この作業を「内検」といいます。内検は養蜂をする場合に不可欠の日常作業ですので、手順をよく覚えて1週間に1回程度(冬場は行なわない)は実施しましょう。なお、雨や風の強い日は興奮して刺す場合がありますので、よく晴れた日の日中に行います。内検時は、長袖、長ズボン、長靴、面布、手袋、腕袋の完全装備で臨みます。燻煙器、蜂ブラシ、ハイブツールも忘れずに用意しましょう。
まず、巣門をふさがないように巣箱の横に立ち、巣箱を軽くトントンと叩いてから静かに蓋を開けます。

つぎに燻煙器で煙をかけ、プロポリスで固定された巣脾枠をハイブツールではがしながら引き上げます。

巣脾枠を引き上げるときは、上桟の両端を親指と薬指でつまむと作業がしやすくなります。蜜がこぼれるので巣脾枠は横にしないように気をつけてください。

蜂量、産卵状態、発育状態、貯蜜量、花粉の有無、女王蜂の有無などを調べます。

巣脾枠の反対側もよく観察します。内検が済んだら巣脾枠の間隔を適正にして蓋をします。

内検のポイント
種蜂の一番外側の巣脾枠は、ほとんどの場合貯蜜枠である。次の1枚は貯蜜が少しと花粉が多く貯えられており、その内側に蜂児枠の場合が多い。種蜂5枚群なら貯蜜枠が2枚と蜂児枠が3枚、6枚群なら蜂児枠が4枚が普通である。蜂児枠は房の上に蓋がついた有蓋蜂児枠と蓋のない蜂児枠があり、有蓋蜂児枠にはまもなく出房する成蜂になる寸前の蜂児が入っている。また、蓋のない蜂児枠には卵から孵化した幼虫が入っている。
女王蜂の有無 真ん中の巣脾枠を観察して、もし女王蜂がいなければすぐに新しい女王蜂を育成する。また、女王蜂が貧弱であれば交換する。
貯蜜量 外側の巣脾枠を観察して、貯蜜量が少なければ砂糖液を給餌する
花粉量 外側から2番目の巣脾枠を観察して、花粉量が少なければ補給する
産卵状況 3〜4枚の蜂児枠を見て、産卵しているようなら問題ない