養蜂講座

 

確実にハチミツを収穫するには、強力な蜂群をつくり、主要蜜源の開花期に働きバチが最も多くなるように管理することが大切です。養蜂講座5回目は、「越冬明け蜂群の増勢」についてお話しします。

砂糖液で給餌
越冬明けの蜂群を確実に増勢させるポイントは、気温が上昇し始める春の彼岸頃と4月の桜の咲く頃の2回、砂糖液を給餌する「奨励給餌」を実施することです。砂糖液を給餌器いっぱいに満たしてやると、蜂群の活動がにわかに活気づき産卵が進みます。花粉が不足しているようなら天然花粉か代用花粉を与えます。
水1gに砂糖1.5`を溶かす 給餌器がいっぱいになるまで糖液を注ぐ

巣脾枠が蜂児でいっぱいになったら空巣脾を入れる
産卵が急増し蜂児の育成が進むと巣脾枠が蜂児でいっぱいになり、新蜂のとまる場所がないほどになる。こうした状態になったら外側に空巣脾を入れる。
育成が順調なら新蜂でいっぱいに
なる
空巣脾を入れ増勢を助ける

ムダ巣が出来るようになったら巣礎枠を入れる
さらに蜂の訪花が活発化すると、箱を開けると甘い蜜の匂いがするようになる。蓋の裏や巣箱の隅々には、新しい働きバチが造巣した小判型の美しい新巣(ムダ巣)が見られるようになる。この段階になったら、これまで用いた空巣脾の代わりに巣礎枠を入れるとよい。巣礎枠を完成させるには、内側から巣が盛り上げられて半分くらい出来上がった段階で反転して他面も半分くらい出来上がらせ、引き上げて内側に割り込ませるとよい。気温が摂氏20度を超えたら、初めから内側に巣礎枠を入れても差し支えないが、2枚重ねて入れるのは避けた方が無難である。
蜂群が隆盛になったら空巣脾の代わりに巣礎枠を入れる

継箱を乗せるタイミング
巣箱の中の巣脾枠が10枚になり、産卵用巣房も貯蜜用巣房もなくなると分蜂熱が生ずるので継箱を乗せなくてはならない。継箱を乗せるのが早すぎると蜂は継箱に上がらず、遅すぎると分蜂してしまうので、新蜂が一度にどっと出房する時を見計らってタイミング良く乗せなくてはならない。継箱の中には、巣箱の中の封蓋蜂児の多い巣脾枠を引き上げて入れ、その外側に空巣脾を入れるようにする。巣脾枠を引き上げた巣箱には空巣脾枠を入れておく。
継箱は新蜂が一度に出房する時を狙って乗せる