ミツバチ情報を再開します。(2012.5.16)

昨年6月から中断した蜜蜂情報を再開します。8月に実施された農薬散布の対策に失敗し、2群とも全滅。巣門閉鎖による蒸殺で初歩的な過ちを犯してしまいました。手塩をかけ、強群だっただけにショックが大きく立ち直るのに時間がかかりました。この地区では年2回水稲の農薬散布があり、約1週間前に文書での通達があります。巣箱移動か巣門閉鎖の指示がありますが、現実として後者しか選択できません。しかし今回のように暑い時期の巣門閉鎖は問題があり、1~2時間が限度でしょう。私のような通いの蜂飼いには厳しい条件ですが、これからは何とかしないといけません。

現地滞在中なら問題なしとして散布時間に間に合わない場合、事前に蜜蜂達が飛び出さないように巣門ケージに金網をかぶせる。これなら巣内の空気は循環でき、蒸殺も防げるのでは…と考えた装置です。といっても前日或いは2日前の夜として装着期間はせいぜい2日間くらいかな。カメムシは害虫かもしれないけど、稲作に有用な生き物も殺しているわけでこんな農薬は早く止めて欲しいですね。

さて今年は種蜂を養蜂2社から2群購入しました。4月中旬、宅急便が届きました。気温も上がり、蜜蜂達はかなり興奮しています。そっと地面に降ろし、霧状の水をかけて興奮を静めています。

あらかじめ用意してある新しい巣箱の側に移動し、巣門を開けると一斉に飛び出します。

新しい巣箱に移し替えられた蜜蜂達はまだ興奮気味です。

A(5枚)群とB(4枚)群で現在A群は2段積みで5月下旬には3段になります。B群もそろそろ2段積みでアカシアには間に合うでしょう。アカシアの開花前線は現在甲府(5月12日)でこちらは6月初めの予想です。近くの田んぼには水が入り、もう少しすると田植えが始まります。


農薬散布の顛末 (2012.8.7)

7月と8月に無人ヘリによる水稲の農薬散布があり、その顛末の報告です。



農薬散布予告通知書
1週間前に町役場内にある空中防除連絡推進協議会から文書で予告通知が届く。散布予定地の地図によると、ここから800m離れた水田が対象となっている。7月8月とも各2日間計4日間にわたり散布は朝5時から12時までの7時間。その時間帯は危害防止対策に協力されたい…ザッとこんな内容である。使用薬剤は何れもフロアブル剤で、蜜蜂への影響が大きく、農薬被害も沢山報告されている。


昨年の巣門閉鎖による蒸殺は絶対避けなければならないとしても、それに代わる良い方法がなかなか見つからない。結局オオスズメバチ対策の巣門ケージを使い、前面に蜜蜂が通り抜けられない金網を張る。こうすれば巣内の空気の循環は出来るだろうし、蒸殺は防げるのでは…。
1回目の7月10~11日にこの方法を実施。夜中の12時まだ巣門の前に出ている蜜蜂を燻煙で中に追い込み金網をかぶせる。手元が暗く、6群の作業に1時間近くかかった。翌朝気温が上がり出すと、蜜蜂達が騒ぎ出し金網ケージの中は押し合いへし合いとなる。散布予告12時まで待てず11時に巣門を解放、結果蒸殺ならぬ圧死?で数百匹の犠牲を出す。


役場の担当部署に電話をかける。以下そのやりとり。
私「もしもし○○地区のものですが、散布はまだやっていますか?」
女性の職員「やっていると思います」
私「確認できますか?」
女性の職員「分かりました」  暫くして
女性の職員「確認が取れました。そちらの地区は今日は実施しません」
私「……あの、変更は連絡しない。…それじゃー何のための登録ですか?」
女性の職員「…」  暫くして
男性の職員「申し訳ありません。これからは連絡します」
独り言…それじゃあ犠牲になった数百匹は蜂の犬死に?

2回目8月2~3日連日猛暑が続き、条件がいっそう厳しくなり前回のやり方では乗り切れないと判断し、つぎのような方法を試みた。
1日目、手元が明るくなる午前4時に金網ケージの取り付け作業を始めたが、蜜蜂はすでに外に飛び出し始めていた。日が昇り8時になると金網ケージの中は押し合いへし合いが始まる。この時点で上からシャワー散水し、騒ぎを静める。この方法は有効で、あり合わせの散水ホースに少し改良を加えるだけで済みました。

11時半に巣門を開放、蜜蜂は無傷だったが、飛び出していた数十匹は巣箱には入れずケージの外で犠牲になった。

2日目は3時半起床、蜂の動きが鈍い内に作業を終え8時に散水開始、11時半無事完了した。それにしても疲れた…毎年これを繰り返さなければならない…と考えると気が滅入ってくる。
それより心配なことは残留農薬のことだ。空中散布で直接農薬を浴びなくても、稲が開花し花粉に付いた農薬を、巣箱に持ち帰り幼虫のえさとする。その影響は直接散布より遙かに深刻な問題ではないか。
世の中、蜜蜂も住みにくくなったもんだ。

渡辺さんの愛蜂情報