福島寿子さん(31歳)は女性には珍しく大のミツバチ好きである。ミツバチだけでなく昆虫や動物、植物はなんでも大好きで、都会にいるより自然がいっぱいの山の中にいる方がずっと居心地がよいという。彼女は4年前まで東京でOL生活をしていたが、どうしても都会生活に馴染めず、故郷の秩父にUターンしてきた。帰ってきた当初は、秩父の豊かな自然も彼女の心を癒しきれず、日本最南端の島・与那国島まで出かけて2年間ほどサトウキビの精製工場で働いたという。現在は、秩父で養蜂家の手伝いをしたり、役所が募集する草刈り仕事を楽しんでいる。
「地蜂追い」で見つけたクロスズメバチの巣をうれしそうに持つ福島さん。

今年の春は、生まれて初めて養蜂の手伝いをした。秩父の養蜂家・浅見孝二さんに無理やり頼み込んで雇ってもらったという。「経験のない女性には無理かと思ったのですが、初日からミツバチをまったく怖がる様子もなく作業をしているので驚きました。人手がいくらあっても足りない採蜜シーズンに強力な助っ人が来てくれて大変助かっています」と、ミツバチ好きの女性を雇った浅見さんは満足そうに話していた。

燻煙器の使い方、巣枠の扱い方など、とても初めてとは思えない仕事ぶり。これも蜂好きのなせる業か。

秋には「地蜂追い」にも参加、地蜂に餌を持たせる様子を興味深く見つめていた。
蜂を追いかけ、男性も追いつかないスピードで山中を走る。

見つけ出した地蜂の巣は蜂の子飯にして食べるのだという。記者の「蜂の子を食べる気分は」という質問に「全然気持ち悪くなんかないよ。今まで食べたことはないけど、すごく楽しみ」とくったくなく笑った。ミツバチ大好きの彼女は将来、女性養蜂家国内第1号になるのか、それとも自然をこよなく愛するネイチャリストになるのか、はたまた最近始めたという蜜ろうキャンドル作家になるのだろうか、いずれにしても楽しみである。