ダニの寄生確認。(2013.9.1)

信州では日中は暑いものの、朝夕はすっかり涼しくなり時には肌寒さを感じるようになりました。今頃になってしまいましたが女王の更新がほぼ終わり、貯蜜と蜂群の増強を目指しているところです。先日内検をしているときに、オス蜂の蛹にダニが寄生しているのを見たため寄生率をシュガーロール法にて調べてみました。


<シュガーロール法によるダニの寄生率のモニタリング報告>

<方法>
@蜂児圏のある巣からハチをトレイに振るい落とす。
Aトレイからプラスティック容器にハチ200匹を入れる。
B蓋を閉め、網の上から粉砂糖を大さじ2杯入れる。
C約30秒間軽く容器を振る。
D容器を逆さまにしてトレイに粉砂糖をふるい落とす。
E落ちたダニの数を数える。(約90%のダニが落ちる)
F容器中のハチをもとに戻す。

計算例 (ハチ200匹に対して2匹のダニが確認された場合)
 ・蜂児が無い場合 (2/200)×1.11.1
 ・蜂児がある場合 (2/200)×2×1.12.2

うちの場合、顕微鏡の写真の通り2匹のダニが確認されました。蜂児がある巣枠でしたので2.2%です。定期的にモニタリングする必要がありそうです。蜂児がなくなったときにきちんと処置しようと思っています。

A〜C 蜂200匹に砂糖をまぶす D 30秒間容器振ってトレイに落とす
F 容器の蜂を元に戻す 顕微鏡写真

二王群と王台導入。(2013.9.14)

先日、車山で「1群100kg」の講習会へ参加し、講師の村上正氏より『いかに強群を育てるか』という話を聞いてきました。
「いい群を入手しても、ただ漠然と飼っているだけでは次の年にはよくならない。」
「よい女王の『系統の選択』がすべてである。」
「あいまいにしないことが大事。」
たくさんいい話を聞きました。自分には密度が濃すぎて消化不足の感があります。近所の高橋さんから紹介してもらって参加してきましたが自分が今までどれだけあいまいにしていたかということを痛感した次第です。 

今日は7枚の弱群(G)を9枚の群に新聞紙を使って合同しました。7枚群の女王は産卵がまばらでこのままでは現状維持も難しそうです。9枚群の女王はびっしり産卵しています。
越冬した後、どちらの女王が良くなるかわからないということだったので現状では隔王板を使って両方の女王を生かしたまま越冬し、来春の様子をみてどちらの女王を使うか判断しようと思います。おそらく単箱での越冬になるので枠式の隔王板を使うつもりです。
今までは弱群同士を合同して体裁を整えるような方法をとっていましたが、「弱群と弱群を合わせても所詮弱群」という話を聞いて、弱群はまだ別にありましたがそちらはまた別の対応をしました。

7枚の弱群 9枚の強群
新聞紙を使って合同 隔王板で両方の女王を生かす
8月に高橋さんから王台をいただき、順調に産卵を始めたのですがその女王が突然消えてしまいました。羽もカットしてあったのですが・・・。
あきらめて勢いのある群に合同しようと思っていましたが、またまた高橋さんからカーニオラン系の王台を譲り受け、今日導入しました。この時期なのでもう無理かもしれませんがダメもとでの挑戦です。
カーニオラン系の女王を導入
先日のダニの検査の続きもあり、稲刈りも始まりいろいろに追われていますがまた報告したい思っています。

近況報告。(2013.10.9)

前回高橋さんから譲っていただいた人工王台から女王蜂が誕生しました。2つ王台を入れたところ、1つから新女王が羽化し、もう1つの王台にいた女王は死んでいました。先に生まれた女王に殺されたものと思われます。
9月16日に羽化し、29日に産卵しているのが確認できました。9月後半好天に恵まれたことも幸運だったと思います。自分の中では最も遅い女王の誕生でした。

新女王 死んでしまった王台の女王

前回ダニがいた群のその後です。特に対策など何もしていなかったので減っているなどということは期待できないはずですが・・・またシュガーロール法により検査してみました。残念ながらダニがしっかりいました。フルバリネート成分の薬剤を入れてみました。効果がどう出るかも合わせて報告いたします。

この季節はスズメバチの襲来も多く、毎日捕虫器に入ります。オオスズメバチに捕まったキイロスズメバチが小さく見えます。そのままではもったいないのでオオスズメバチでお酒を作ってみました。どなたか飲みませんか。


悲しい報告。(2013.11.4)

シュガーロール法によりダニの検査をして以来ダニ駆除が気にかかっていましたが時間がなかなか取れないままここまで来てしまいました。
10月初旬にフルバネリート系の薬剤を入れて様子を見ていました。しかし、先日巣門付近に羽の縮れたハチがいるのを発見し、耐性ができているため薬剤が利いていないのでは・・・と心配になりました。本当に薬剤が効いていないのか、いったいどれくらいのダニがいるのかを確かめてからそれに応じた対策を考えることにしました。

シュガーロール法など粉糖でミツバチからダニをはぎ取ることができるわけなので全部のミツバチに同じ処置をすれば9割のダニが落ちるということになります。そう思っていろいろ調べてみると粉糖を巣に振りかけるという方法「シュガートリートメント」があるということで、早速真似してやってみました。
@全体に(特にミツバチに)粉糖をふりかける。1巣に粉糖1袋(200)使いました。
A粉糖のかかったミツバチをトレイの中に払い落とす。巣脾は継箱などに入れておく。
B巣箱の粉糖を落としきれいにしてから巣碑を戻す。
Cトレイ(粉糖とミツバチ)を30秒程度振るう。
Dミツバチを巣箱に戻す。
E巣箱とトレイ中の粉糖はポリバケツ等に入れる。
というような流れでやってみました。

粉糖をふりかける 巣枠の間の蜂にも粉糖をまぶす
巣箱の底に落ちた粉糖
粉糖により落とされたダニ

結構大変な作業で9巣全部やるのに1日かかりました。トレイの粉糖はその都度ポリバケツに集めましたが、ゴミに混じってダニが多数いるのが分かりました。
最初は粉糖の中からピンセットでダニを拾い出そうと思っていましたがとてもそんなレベルではありません。家に持ち帰りそのポリバケツにお湯を注いで粉糖を溶かし、何度も何度もガーゼで濾しました。できる限りゴミを取り除いたところでガーゼを乾燥させます。生きているダニが多数いたのでトレイに入れて乾かしました。
次の日からカーゼ上のダニを拾いました。一見しただけではゴミなのかダニなのか分からないですがルーペは大したもんです。はっきり見えます。ダニは多少の厚みがあるものと思っていましたが、黒雲母のように薄っぺらで驚きました。これではミツバチから剥がすのは容易なことではありません。結局仕事から帰宅後やっていたので拾い終わったのは1週間後でした。

ルーペで拡大して作業
拾い集めたダニ
最初は拾うたびにカウンターで数えていましたがやり切れなくなり、重さを量ることにしました。
分析用電子天秤を借りて量ったのが写真の通りです。
ダニ50匹=0.0047g(乾燥重量)
ダニ全体=0.1761
ダニ1匹の乾燥重量=約0.1r
計算するとダニは1800匹以上です。粉糖で落ちたのが9割とすると2000匹以上になります。1巣あたりの平均は約230匹です。これで大丈夫なんでしょうか?ガーゼで濾しとるときにゴミに紛れて流してしまったのもいるはずなので実際はそれ以上です。
数えきれないほど多数の駆除ダニ
ダニ50匹の重さ ダニ全体の重さ
越冬に入ったときは満群だったのに春になったら蜂がろくにいなかったというような話も聞きますが決して他人事ではありません。現在、枠式隔王板で2王になっているのも含め89枚ですが、無事春が迎えられるのか不安になります。
越冬体制に入る前にフルバリネートに代わってアミトラズ系でできる限り退治して春を待ちたいと思っています。またフリバネリート薬剤が巣に沈着している可能性も考慮し来年は巣枠をできる限り入れ替える予定です。また巣箱、継箱もリニューアルしようと現在組み立てに励んでいます。

奥原さんの愛蜂情報