近況報告。(2014.9.10)
続くクマの襲撃
前回クマを捕獲した報告をしましたが、その後もまたクマの襲撃を受けました。これで今年4回目の被害となりました。前回は新女王蜂育成中の巣がやられ、今回は来年用に盛った巣を預けていた巣がやられました。過去10年間で3回だったのが今年だけでそれを越えてしまいました。近くでクマの目撃も多く報告され、明らかな異変を感じます。今回また檻で捕獲されましたが、このあたりで今シーズン、一番大きいということでした。私は留守だったので見ることはできませんでしたが、檻にかみつき、牙が全部折れたそうです。今回は角の杭を倒して中に入られたので、電柵を2重にして、下に金網を敷いてみました。これからが本格的なシーズンですが、これで防げるか不安です。
 今年4回目のクマの襲撃
捕獲されたクマ
電柵を二重にし金網を敷く
女王蜂の家出
順調に産卵していた女王蜂が8月にある巣から突然いなくなりました。それから1週間後、10mほど離れたところにあるキャップ王台で女王を育成中の巣にその女王蜂がいたのです。マーキングして羽を切った特徴から間違いなくその女王蜂です。数日後、内検したところ、キャップ王台は食い破られその女王蜂はその巣に居ついてしまいました。(写真は受け入れられた女王)
・女王蜂が1週間外泊していたこと。
・羽を切っても移動すること。
・別の巣に女王が受け入れられたこと。
突然女王蜂が消えることは今までにもありましたが、今回のように別の巣で発見されたことはありませんでした。女王がいない巣だと分かって中に入ったのか、女王がいないからその巣に受け入れられたのか・・・私にとっては初めてのできごとでした。
 家出した女王蜂
未交尾王は拒否
ある巣で未交尾の女王が2匹羽化したため、1匹を女王がいなくなった巣に導入してみました。3日間、カゴに入れ日本酒を吹き付け解放したところ、なじんだように見えました。ところがしばらくすると働き蜂が女王に取り付いて団子状になってしまいました。もう一度やってみましたがダメでした。働き蜂が羽化する巣枠を入れて馴染ませようとやってみましたが、選んだ巣枠がよくなかったか羽化する数が少なくこれも失敗に終わりました。聞いたところ、「未交尾の女王を受け入れの方法」はまだ確立されていないとのことでした。うまくいった方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。
未交尾女王
働き蜂に取り囲まれる未交尾女王蜂

近況報告。(2014.9.14)
まだまだ続くクマの被害
先週4回目のクマの襲撃の報告をしたばかりでしたが、それから1週間もたたないうちに5回目のクマの襲撃を受けました。電柵も2重にしてこれで何とか防げればと思っていましたがダメでした。クマは電柵の外側に張ってあったネットの支柱を倒し、電柵を壊しました。そのネットが絶縁材となってクマが侵入したようです。前回電柵の角の支柱を倒して侵入したり、今回のようなやり方は偶然とも思えないです。相当な知能の持ち主と考えて対策を講ずる必要があります。
5回目の襲撃による被害
来年の期待の新女王の巣はバラバラになりました。食い尽くされた巣枠はあたり一面に散らばり、巣箱は10mほど離れた林の中まで運ばれていました。その隣の巣は倒されただけでしたが、三角コマを使っていないため巣枠同士が密着し、その間でミツバチたちはハチミツまみれで死んでいました。林の中には稲の混じったクマの糞がありました。かなりな大きさだったことや被害の様子から大きなクマであることが想像できました。糞には稲が混じっていて人里で田んぼを荒らしていた様です。
10mも運ばれた巣箱
稲が混じったクマの糞
早速檻を設置してもらったところ次の日の早朝、クマは捕獲されました。今シーズンこの場所で3頭目の捕獲です。猟友会の方の話では100kg超だろうということで、今シーズンこの地区で最大らしいです。この日は近くで親子連れが2頭捕獲され、明らかに山に異変がおこっていることを感じます。クマにしてみると生きるために食べることに必死になっているわけでミツバチもクマもともに切ないものです。お互いのためにクマの出ない所が見つけられたらいいのですが・・・応急対策として破壊された電柵を直し、2重の範囲を広げました。これからが秋本番ですがこれでしのげるとは思えません。
100`超もある捕獲されたクマ
破壊された電柵を補修し応急対策を施す
来年のために、系統にこだわって移虫し新王を育ててきましたがかなりの女王が消えてしまいました。また巣盛りも大半が消えてしまいましたのでこちらも出直しとなりました。
自然界の食う食われるの関係は厳しいと理解していたつもりでしたがそれはあくまでも紙上のことで、実際当事者として直面すると何とも切ないものです。

奥原さんの愛蜂情報