大事件発生!(2002.9.8)
女王の更新をしようといろいろ頑張ってきましたが、それどころではない大事件が発生しました。
昨晩、巣箱5つが熊にやられてしまったのです。保健所の検査を受けるために自宅近くへ引き上げようと移動の準備をしていたところ、ものすごい雨が降ってきたのでとりあえず作業を中止しました。すぐ止むかと思って待っていたのですがなかなか止まず、地区のお祭りの日だったこともあって移動は諦めてお祭りに行くことにしました。ところが、お祭りから帰った10時過ぎに雨が止んだので、こんな時間だしどうしようかと迷いましたが、実行することに決めて家内と一緒にでかけました。時々雨がパラつき作業がはかどらず、結局5箱を残すことになりました。それが命取りになってしまいました。
今日、仕事が終わった6時頃、残りを移動させようと蜂場に着いたら、「??!!」って感じでした。「ああぁぁ……。これが話に聞く熊の仕業というものか。あまりにも酷い…」 巣箱がひっくり返され、巣枠は潰され、生残った蜂が地面をうごめいていて、なんともすさまじい光景でした。せっかく盛らした真新しい巣脾もめちゃくちゃに潰され、針金まで切られていました。しばらく呆然としていましたが、とりあえず、使えそうな巣枠を使えそうな巣箱に入れ、その中に入るだけの蜂を回収しましたが、夜の作業だったので女王を確認するどころではありませんでした。普段大人しい蜂たちも今日ばかりは怒り心頭という感じで、回収作業中に10ヵ所以上も刺されてしまいました。
とり急ぎ、悲しい報告をさせていただきました。
無残に壊された巣箱

さらに追い討ちが… (2002.9.9)
悲劇は続くものです。昨晩、引き上げるだけは引き上げましたが、地面を這い回っているハチを回収するため1箱だけ残してきました。熊は覚えていて同じ所にまた来ると言うのでどうしようか迷いましたが、ハチたちを見殺しにするのはあまりにかわいそうだったので1箱残したわけです。
それを今朝回収に行くと、また昨日以上に強力にやられていました。その可能性もあると思ってはいたものの、いざ現実になると泣けるものがあります。夕方までに出来るだけハチを回収しようと、壊れた巣枠を集め巣箱に入れておきました。
仕事が終わってから回収に行くと数十匹のキイロスズメバチとオオスズメバチが、あたりを漂う蜜の匂いをかぎつけたのかやってきていて、飛び散った蜜をなめていました。巣箱を見ると巣門の前にミツバチの死骸が山のようになっていました。おそらくオオスズメバチの仕業です。恐る恐る巣箱を開けてみると、一匹のミツバチもいませんでした。
熊に二晩連続でやられ、最後の仕上げがオオスズメバチ…。厳しい自然の掟を目の当たりにした思いです。今日はまだハチが怒っていて、自宅近くへ転地した巣箱も女王がいるかどうか調べることができませんでした。最終的に何群になってしまうのか心配です。
クマの足跡が残る巣脾

事件後1週間 (2002.20)
クマの来襲から1週間後、内検しました。ふたを開けただけで何匹かが顔の周りを飛び回り、まだまだハチも平常に戻っていないようでした。「たかがハチ」と思いながらも、彼女たちにとって一大事であったことをちゃんと記憶しているのを見て「されどハチ」なんだという思いを強くしました。
ひっくり返された5つのうち1つはオオスズメバチにとどめを刺され完全にだめになりました。あと4つは散らばっていた巣枠をかき集めてとりあえず箱に入れたというものでしたが、幸運にも3つには女王が見つかりました。しかし、1つは何回見ても女王は見つかりませんでした。
そこでクマに襲われる直前に自宅近くに引越しを済ませていた合同予定の巣の片方から女王を導入しました。あの、働蜂産卵と女王産卵が同時進行した巣の女王です。こんな女王で大丈夫かとさんざん悩んだ挙句、「以前より多少腹部が大きくなった気がすること」と、「女王がいなくなった巣の働き蜂の数は十分で他と合同するのはもったいないこと」を考え併せて、そうすることに決めました。結果はどうなるかわかりませんが、しばらく様子を見て産卵が順調に進むようであればこのままにし、もしまた働蜂産卵が起こったり、産卵が進まなかったりした場合は他と合同しようと思っています。
ということで現在巣の数は12から1つ減っただけの11となっています。しかし、新しく誕生した合同予定の巣の女王もその前のハチと同じように小さいのです。これもダメだったら合同です。ですから10あるいは9になる可能性もあります。10月初めには何巣で冬越しに入るか報告できると思います。
数の上ではあまりたいした被害ではなかったように思われるかもしれませんが、事件前までは下の箱はどれもほぼ満杯だったのが、今では平均して6枚前後になってしまいました。また、来年の春用にと盛らせていた真新しい巣礎が50枚くらい壊されました。さらに巣枠、針金まで完全に破壊されてしまったのが20枚はあります。あれだけ砂糖を与え、盛らした巣が使えなくなるというのは大ショックです。
9月19日に保健所のフソ病検査がありました。一応無事終了しました。全ての巣箱を新しい巣箱に入れ替え、心機一転頑張っていこうとしています。なんとか11個は越冬できるといいのですが…。

奥原さんの愛蜂情報