日向灘を望む宮崎県川南町で有機栽培ミカン農園を営む高木靖寛さん(44歳)は、2002年から趣味の養蜂を始めた。初めは日本ミツバチを飼っていたが、たまたま分封した西洋ミツバチ3群を捕らえ、こちらの方がおもしろそうだと本格的に始めることにしたという。高木さんは「有機栽培のミカンの花から採れるハチミツだから、有機ミカン蜜ということになります。この5月に初めての採蜜シーズンを迎えますが、安全でおいしいハチミツがどのくらい採れるか今から楽しみにしています。有機ミカンや有機野菜の産直をやっているので、有機ハチミツの販売もしようと思っています」とハチミツにもこだわりをみせている。
高木農園全景、水平線の先は日向灘。

減農薬ハウス栽培の天草オレンジ 有機露地栽培のデコポン
高木さんのミツバチたちは、農園内を飛び回り「有機ミカン蜜」を集めてくる。ミツバチによる花粉交配効果もあって、ミカンの結実率も向上しそうだ。
大規模温室内で有機栽培されるミカン

高木農園では、ミニトマトなどの有機野菜や有精卵も手がけている

養蜂は去年、日本ミツバチの種蜂を譲り受けて始めたが、3群の西洋ミツバチの分封群を捕まえて飼ってみると、どうもこちらのほうが面白そうなので切り替えた。日本ミツバチの方はいつのまにか逃去してしまったという。
最初に飼育した日本ミツバチの巣箱 分封群の収容

「昨年はまず蜂群の確保でしたが、いよいよ採蜜が出来そうです。今年は一通りの養蜂作業が体験できるので楽しみです。ミカン蜜でうまくいったら、ハチミツの中で最高といわれる柿蜜にも挑戦しようかと思っています」と夢を膨らませている。

広い農園内にはミカンをはじめ、梅やビワ、柿など豊富な蜜源があり、農薬の恐怖もないここはミツバチたちとっては天国である。

高木さんの蜂好きはミツバチだけにとどまらず、秋は「蜂捕り」に夢中になる。長野や岐阜で盛んな「地蜂(クロスズメバチ)追い」と同じようなもので、宮崎では大スズメバチを追う。8月頃はクヌギから、そのあと秋が深まるに連れお茶や山茶花から蜂を飛ばして巣を見つけるのだという。


少々異様だがオオスズメ蜂の攻撃を防ぐには効果的な「高木式蜂捕りスタイル」
スズメバチ捕獲用装備一式
捕った蜂の子は夏バテ解消のスタミナ料理になる。親蜂は焼酎漬けにする。

高木さんの愛蜂情報