近況報告。(2007.9.2)

<<概況>>
今年は信州の夏も非常に暑く、お盆休みの頃は35℃位まで気温が上がりました。それでも、さすがに信州の夏は短く、最近は朝夕の気温が15〜18℃位に下がる様になりました。あたりには、タラの花、ウルシ、ヌルデの花が盛りです。蕎麦畑も白い花を咲かせています。

タラの花 ヌルデの花

<<西洋種>>
今年は、雨が少ないせいか、今になっても流蜜が続き、貯蜜は常に増加傾向です。引き上げた貯蜜枠も50枚程になり、西洋種5群の越冬分と、日本種の越冬分まで確保できている状況です。スズメバチ(ヒメスズメバチ)が時々来るようになったので捕殺器をつけました。5群とも新王の養成に成功し順調に見えたのですが、1群だけ様子がおかしいです。雄蜂は蛹の段階でほとんど処理しているのですが、雄蜂がたくさん居ます。よく見ると、体型は雄蜂、体格は働き蜂です。つまりすごく小さな雄蜂が大量に生まれています。女王の交尾が上手く行かなかったのかも知れません。でも、ちゃんと働き蜂も生まれているので、交尾していない訳でもなさそうです。折をみて他の群と合同するべきかも知れません。

出房と同時に貯蜜された巣脾 働き蜂と同じ体格の雄蜂
<<日本種>>
日本種は現在巣枠式が4群、重箱式が2群、丸太が1群ですが、新王が確認できているのは巣枠式の2群だけです。前回のレポートでスリットの外に居て、元の王を殺してしまった女王は、体格は小さいものの、産卵は順調にしてくれていて、女王が更新された様です。蜂群が受け入れているということは、この群から生まれた女王だと思うのですが、何度内検しても王台はありませんでした。

太陽光による蜜蝋精製法
太陽光で蜜蝋を精製する方法を考え、改良の結果、ほぼ満足の行く方法が確立しましたので、皆さんにも紹介したいと思います。太陽光精鑞器は市販品を購入すると、3万円近くもしますが、私の方法ならば20003000円程度でできます。
必要なもの
@蜜蝋の元(西洋種の無駄巣、日本蜂の採蜜後の絞りかす)
Aある程度耐熱性のある容器
ステンレス製のボール、鍋、タライ、大きめのタッパー等
B金網4ミリメッシュ
これ以上粗いと巣屑が多く混ざります。これより細かいと蝋が落ちにくいです
Cストレッチフィルム(これが味噌です)
ホームセンターに売っている工業用のサランラップの様な物です。30cm幅500mで600円程度です。本来は梱包用資材で、形の崩れやすい物をロープ等を使わずにしっかりと固定するための物のようです。普通の板ガラスや2重ガラス、アクリル板等を使いましたが、結局この方法が一番密閉度が高く、効率良く温度が上昇します。
D断熱反射材
これは無くても問題ありません。あればさらに効率が上がるという程度です。キャンプ用品のテントの中に引くアルミをはったスポンジ状のマットです。

手順
@容器に金網を入れる。底から少し浮かして置くように工夫します。
A金網の上に無駄巣等、蜜蝋の元を乗せます。
Bストレッチフィルムで密閉します。
C日向に出しておきます。断熱反射材がある場合はその上に置くと効率が良くなります。また、太陽に向けて傾けて置くと、蜜蝋が下に溜まります。
D溜まった蜜蝋を取り出し、水洗いして保管します。
Eある程度蜜蝋が溜まったら、鍋で溶かして、天ぷらカスを取る網で異物を取り除きます。多少は残ります。
Fマドレーヌ用の容器等に溶けた蜜蝋を注いで冷まします。
G蜜蝋が固まったら、冷凍庫に入れて冷やします。冷凍庫で冷やすと、蜜蝋が容器から簡単に取り出せます。これに気が付くまでに2年かかりました。

高橋さんの愛蜂情報