近況報告。(2010.7.25)

<<概況>>
各地で猛暑の報道がされておりますが、信州も昼間は35℃近い温度まで気温が上がり蜂たちもだれ気味です。特に屋上で飼育している西洋種は直射日光に晒され、必死で送風行動活動を続けています。屋上のコンクリート温度を計ると50℃を超えていました。

屋上の西洋種巣箱に直射日光対策を施す

<<日本種>>
盗蜂をされていた群は連日の盗蜂で毎晩貯蜜がゼロという状況が続き、蜂児もまったく無くなりましたが、ようやく盗蜂が止まり、蜂児が育ち始めました。別の群がCCD様の症状を発症しています。産卵はしていますが蜂児がほとんどなく若蜂が生まれないため老蜂だけの群になっています。人工王台を入れましたが女王が居るので受け入れられません。
<<盗蜂対策の失敗例>>
盗蜂防止スリットを取り付けた日本種巣箱の中に盗蜂西洋種が残っていました。盗蜂群を移動したので、この西洋種は帰る巣が無いと考えましたが、別の西洋種の巣箱に入り、そこで盗蜂を始めてしまいました。盗蜂群を移動しても日本種巣箱内に残留した西洋種を駆除しなければ盗蜂が止まらないことが判りました。働蜂は自分の巣箱が無いと近くの巣箱に入って新しい家族と生活を始めてしまいまう様です。新しく盗蜂を始めた巣箱には、マーキングされた盗蜂が紛れていました。盗蜂群の移動の為に夜間に巣門を閉め、日本種巣箱の中の西洋種を1匹づつ駆除して行きます。通常日本種は夜間内検では刺すことはありません。しかし、日本種巣箱に残留した西洋種は夜間内検で攻撃してきます。面布をかぶらなかった私は久しぶりに顔面への攻撃を受けました。一匹残らず駆除をして盗蜂群を移動した結果、今度は盗蜂が止まり被害群も貯蜜を蓄え始めました。

日本種健全群 日本種不調群
久しぶりに顔面攻撃を受ける

<<西洋種>>
これまであまり夏減りという状態を経験した事が無かったのですが、今年の猛暑により蜂の数が一気に減ってきました。産卵も順調ですし、薬害での死蜂もあまり無いのですが蜂の数が減り、3段→2段、2段→1段という減り方をしています。CCDでなければ良いのですが、このまま減っていくと、巣箱の温度維持も難しくなってしまいます。早く涼しくなってくれることを期待しております。日本種への盗蜂をしていた群は、結局抑えることができず、知り合いの蜂場に移動しました。移動翌日別の群がまた盗蜂を始めてしまいました。改めて、その群も知り合いの蜂場に移動しました。盗蜂を抑える対策は後述します。


近況報告。(2010.8.3)

<<概況>>
本日、ラジコンヘリコプターによる農薬散布がありました。事前に日時と散布薬剤の連絡がありました。薬剤はビームエイトスタークルゾルでジノテフランというネオニコチノイド系農薬が含まれています。西洋種、東洋種とも昨晩の内に巣門を閉め、水田に面した巣箱はビニールシートも掛けて防護しました。朝の5時頃からの散布で数台のヘリコプターがあちこちで飛び回りながら悪魔の農薬を散布して行きました。水田近くの巣箱の横で見ていると、霧状になった薬剤が顔にかかるのを感じます。人間はなんともありませんが蜂たちは・・・

ラジコンヘリによる農薬散布

<<西洋種>>
連日の暑さの中、西洋種は金網の窓をプロポリスで塞いでいる巣箱があり、巣門を閉じると巣内温度の調整が難しくなるので心配していました。気温が高くなる前に巣門を空けなければ強い日差しに耐えられなくなります。本当は1日位閉鎖したままにしたいのですが、止む無く3時間程で巣門を空けました。巣門開放から1時間程は何事もなかった様に活動している蜂たちですが、巣の周りの死蜂は次第に増えて行きます。今年の被害が少ないことを祈るばかりです。午後になると、家の周りや自動車の下、玄関やトイレの周りに足に大きな花粉をつけた蜂が何匹もうろうろしています。西洋種も日本種も同数位の蜂が異常な行動をしています。通常は花粉を付けた蜂は帰巣するはずですが、自分の巣箱の位置が判らない様です。ネオニコチノイドの影響でナビゲーションシステムを破壊され、巣に戻れなくなっている状況を目の当たりにしました。家の中にも迷った蜂が何匹も入ってきました。重い花粉をぶら下げたまま自分の巣を必死に探している蜂の姿を見ると本当に悲しくなりました。

プロポリスで塞がれた金網 巣門を閉じた西洋種巣箱

<<日本種>>
日本種は西洋種巣箱での飼育群は金網窓がありますが、重箱や丸太は巣門以外の開口部がありません。こちらも暑さが心配でお昼前には巣門を開きました。日本種は巣の周りを飛び回り巣に入ろうとしない蜂が多い様に思えました。農薬を感じた蜂が巣に入るのを躊躇しているのかも知れません。一日中観察をしていたところ、雄蜂に目の白い固体がありました。オオクワガタの世界ではホワイトアイと呼ばれて高値で取引されている突然変異個体だと思います。珍しいので写真を添付します。

ホワイトアイ

高橋さんの愛蜂情報