近況報告。(2011.6.15)

<<概況>>
大町市ではアカシア満開を過ぎ、私の所ではそろそろ終盤にちかづきつつあります。

<<西洋種>>
先週西洋種の採蜜をしましたが、昨年よりもかなり少ない状況でした。6群で90kg程度といったところです。1群100kgにはまだまだ程遠いです。これで、栗の花の直前に最後のアカシアを採蜜予定ですが、ちゃんと集めてくれるのかどうか・・・ 
無王群は集蜜に専念できるのでたくさんの蜂蜜が採れるという情報もありましたが、他の群と比較してまったく差がありませんでした。蜂児はすくなくなっているのですが採蜜量はむしろ少なめという結果です。

<<日本種>>
日本種の人工王台がうまく育ちません。添付写真の王台位までは育てるのですが、有蓋王台になる直前で掃除されてしまいます。働蜂産卵もはじまってしまいました。女王が健在でも働蜂産卵に陥ってしまった群もあり、今年の蜂の行動は理解できません。何か理由があるはずなのですが。働蜂産卵に再度人工王台を投入してみました。働蜂産卵からの再生は難しいと思いますがこのまま観察対象としたいと思います。

人工王台の幼虫
人工分割 → 働蜂産卵 働蜂産卵 →人工王台投入

近況報告。(2011.7.18)

<<概況>>
信州でも猛暑です。アカシアの後一気に気温が上がり、蜂たちも越夏に必死で耐えています。今年は、アカシアの後、栗の花の時期から栗以外の流蜜が豊富で巣の中は常に充満状態になっています。一時期蕎麦の匂いもしておりましたが、現在は比較的まろやかな香りの蜜が入って来ていますが、何の蜜か判りません。

西洋種日除け

<<西洋種>>
屋上で飼育している西洋種は夏の暑さをもろに受ける環境に居ます。地上での気温は34℃程度ですが屋上にある温度計は38℃程まで上がります。蜂たちは巣内に居られなくなり、巣門の外に出て必死で扇風行動をしています。各群ともに貯蜜がいっぱいになり、産卵できる巣碑が無い程になっています。仕方なく採蜜しても糖度が上がりません。面積の半分以上蜜蓋のかかった巣碑でも77程度です。もしかするとこれから暑くなる夏に備えて巣内に水分を確保しておきたいのでしょうか。また通常は90%程度ある新王への更新歩留まりが50%程度と低いです。理由は判りませんが、新王が出房し、産卵開始前に居なくなってしまいます。例年全群新王に更新が済んでいる時期ですが、未だ半数が未完成です。
多王群の実験がうまく行きました。5年ほど前から色々と実験してきました
がなかなかうまく行かなかったテーマですが、いくつかの方法を組み合わせた結果、現在6匹の女王が同居している群ができました。交尾も終了し産卵を開始しましたが、いくつかの女王は未交尾、または生殖機能不全の様で、巣蓋が凸凹で雄蜂が混ざっています。正常の女王だけを選別する為に女王を隔離したり、分割するとまた同居状態に戻せるか判りません。

多王群の目的は次の通りです。
 @産卵力の増強
 A女王事故に備えた群作り
 B産卵女王が多い場合に働蜂産卵状の産卵
 (1巣房複数産卵)になるか
知りたい。
 C分蜂時にすべての女王が同時に出るのか知りたい。
 D人工分蜂時の無産卵期間を無くせる

多王群に失敗した女王達
多王群
凹凸巣蓋 夕涼み

近況報告。(2011.8.7)

<<概況>>
猛暑だった初夏もしばらく秋風を思わせる涼しい日が続きましたが、今週はまた
暑い夏が帰ってきました。周囲には花がなくなり、流蜜が細くなり貯蜜の消費量が集蜜量を上回っていて、貯蜜が次第に減ってきています。
日本各地で禁止に向かっているラジコンヘリによるネオニコチノイド散布ですが
今年も例年通り実施されました。NHKドラマの「おひさま」の舞台となっている安曇野地方はまだ禁止されていない様です。1週間程で約2割程度の蜂が減り守りきれなくなった量の巣碑を引き上げることになりました。

薬剤散布中のラジコンへリ 薬害で死んだミツバチ
ビービーツリーは比較的虫に食べられない木ですが大型の幼虫に多くの葉を食べられ、1匹づつ捕獲して駆除しましたが、あまりの美しさに写真を撮りました。調べるとシンジュサン(樗蚕)という蛾の幼虫で、野生の蚕の様です。数匹残して飼育してみれば良かったと思っています。
ビービーツリーの葉を喰うシンジュサン

<<西洋種>>
アカシア終盤から女王更新を進めて来ました。例年は7月後半には更新が完了し今頃は順調に越夏ができる群になっている所ですが、今年は新王が産卵を開始してから女王が居なくなるという状態(日本種と同様)で、何度も人工王台を使って女王の養成を続けてきました。ようやく、必要数の女王ができ、現在様子を見守っている状況です。
多王群は、縦型隔王板で雄蜂を産む女王を除去し、結局3匹の女王が同居しています。3匹の女王はそれぞれいつも同じエリアに居て、お互いに縄張りが有る様に思われます。働蜂産卵の様に複数の卵を一つの巣房に産むことはありません。また、人工王台をセットしても破壊もせず、出房直前まで行っても分蜂行動は起こしません。3匹が産卵するので3倍の産卵力を期待できそうなのですが、実際には1匹の女王の群よりも蜂群は延びません。産卵力は女王だけの力ではなく、働蜂の育児能力も必要という証でしょうか。

<<日本種>>
今年人工分蜂させた群は新王が出房し、正常に産卵を始めて蜂群が伸び始めた所でなぜか女王が居なくなるという現象が発生し多くの群が働蜂産卵に陥ってしまう群が多かったです。働蜂産卵中の蜂群に人工王台を入れても、さなぎ直前で王台を処分してしまい結局消滅してしまう状態でした。
各ポイントにしかけたトラップに入った分蜂群もなぜか働蜂産卵となり、こちらも消滅してしまいました。
一つの待ち箱にキイロスズメバチが営巣を始めたため、採集しました。待ち箱の中にはニホンミツバチの作りかけの巣もあり、途中で乗っ取られた様です。まだ小さい巣でしたが、炭酸ガスで麻酔を掛けて成虫幼虫とも収穫させていただきました。
待ち箱に営巣したスズメバチ 収穫したキイロスズメバチ

高橋さんの愛蜂情報