近況報告。(2011.9.1)

<<概況>>
まだまだ暑い日が続きますが、それでも朝夕は20℃以下で涼しい時期になってきました。蜂たちは夏の暑さを乗り越え、ようやくすごしやすい季節になり、あらたな流蜜も始まったようです。ところが、再びラジコンヘリによるネオニコチノイドの散布が行われました。蜂は今回も大量死しました。屋上飼育の西洋種は各群とも蜂数が半減以下、地上で飼育の日本種は生き残りが4/16(75%が死滅)という状況です。ご近所はみな稲作農家で、非農家は私の家だけなので、近状付き合いを考えると法的な手段であっても行動に出ることができません。なんとかネオニコチノイド散布を止めてもらう方法はないでしょうか。

散布薬剤の注意書きには次の様に記載されています。
●養蜂地区では都道府県の畜産部局と連絡し、ミツバチの危害防止に努める。
●ミツバチに対して影響があるので、巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しない。また養蜂地区では周辺への飛散に注意する等、ミツバチの危害防止に努める。

母親のメニエール悪化はいつもラジコンヘリの時期に近いのですが、関係はあるのでしょうか。今回は散布翌日に発症し、仕事を休んでの点滴治療を受けています。

散布された薬剤の外箱
散布された薬剤の注意書き

<<西洋種>>
3週間前から巣内で貯蜜が醗酵をしている群があります。糖度が上がる前に何らかの酵母が入り醗酵を始めた模様です。その群だけ、蜂たちが連日24時間体制で送風行動していますが、醗酵が止まりません。対策案がみつかりません。貯蜜醗酵はしていますが、育児は非常に順調です。
多王群は分蜂時にどの女王がでるかを知るために人工王台をいれましたが、新王の羽化前に起こるはずの分蜂がおこらず、新王が3匹の旧王を殺してしまったらしく、単王になってしまいました。
西洋種、日本種を問わず、今年は女王蜂の更新に大変苦労をしました。前にもレポートさせていただいた通り、交尾からの帰還率の低下と、産卵開始後の失踪が多発しました。これもネオニコチノイドの影響と考えるとつじつまが合いそうです。
@7月になってからの新王養成が特に歩留まりが悪い → 7月になると水田のカメムシ駆除のラジコンヘリが飛ぶ
A新王の交尾飛行からの帰還率が低い → ネオニコチノイドの影響で方向感覚が破壊され巣に戻れない
B産卵開始後の女王も突然失踪する → ネオニコチノイドに汚染された花粉が巣房に蓄えられ、時限爆弾になっている。花粉が不足すると蓄えられたネオニコチノイド入りの花粉を食べてローヤルゼリーを作り女王に食べさせるため、大量のネオニコチノイドを女王が摂取してしまう。
C産卵を突然停止することがある → ネオニコチノイド入りの花粉から作ったローヤルゼリーにより女王の体調が崩れ、産卵力が低下する。強群にも関わらず産卵が停止したり、非常に少なくなってしまう。

醗酵群の蜂児
醗酵貯蜜
<<日本種>>
日本種のラジコンヘリの被害は甚大です。薬剤が直接届くところの群はすべてCCDの症状で消滅してしまいました。8群あった蜂群を人工分割して16群が正常に産卵を始めていましたが、女王紛失や働蜂激減(CCD)により現在は正常群が4群、異常群(産卵少、働蜂減少)が2群で壊滅的です。 

近況報告。(2011.10.1)

<<概況>>
大町市では秋風が吹くようになり、辺りには花が無くなってきました。毎朝の最低気温は10℃前後で、半そででは寒い状況です。9/25と9/26で盛岡の藤原養蜂さん、村上さんの蜂場を見学させていただき大変勉強になりました。特に村上さんの蜂場では現時点でも6段積群となっている群もあり、実力の差を再認識しました。

驚異の6段群

<<西洋種>>
9月9日にスズメバチの襲撃を受けました。襲撃された群は巣内で貯蜜が醗酵していた群で、醗酵臭によってオオスズメバチを誘引してしまったのかも知れません。スズメバチ捕殺器も、粘着式ネズミ捕りも設置してありましたが、数匹捕獲できただけであまり効果はありませんでした。
2段満群の群勢でしたが、襲撃後は7枚群程度まで蜂が減ってしまいました。死蜂を集めて重量を測定した所、1.4kgありました。100匹の死蜂の重量が12gでしたので、被害は1万匹以上の計算になります。翌日は1日その巣箱の横に待機して飛来するオオスズメバチを網で捕獲し焼酎漬けにしました。1日でおよそ40匹を捕獲しました。

オオスズメバチによる被害
死蜂の量、1.4sあった
オオスズメバチの焼酎漬け

<<日本種>>
農薬による害で多くの蜂群が崩壊してしまいましたが、それにもまけずに残った群は貯蜜量もまずまずの状況です。例年では巣枠式の群のみ晩秋に採蜜して西洋種の貯蜜枠で越冬させて行きますが、今年は農薬で群勢を落としているので、採蜜はせずにそのまま越冬させようと考えています。

<<別件>>
藤原養蜂、村上さんの蜂場を見学した翌日より、遠野市を拠点とした東日本大震災のボランティアに参加してきました。大槌町、陸前高田、釜石といった大被害の地域での活動でした。震災から7ヶ月か経過しようとしていますが、大きな瓦礫は片付いているものの、まだまだ人手が足りない状況で、ボランティアも常に不足している状況でした。


高橋さんの愛蜂情報