近況報告。(2012.3.25)

<<概況>>
まもなくスキーシーズンが終わり、気持ちを蜂に切り替える時期が迫ってきました。完全に蜂モードに切り替わるのは4月に入ってからになりますが、少し動きがありましたので報告させていただきます。

<<西洋種>>
今年は厳冬だったにも関わらず2/19から産卵が開始されました。2/21の時点で全ての群が産卵を開始し、群による産卵時期のズレは今年も3日でした。毎年思うのですが、何を見て産卵時期を判断しているのか本当に興味深いです。それと今年は少し越冬状況が悪いことが予想されます。越冬中に搬出される蜂が例年と比較して10倍ほど多いです。見える蜂がそれだけ多いと見えない死蜂がどの位だったか判らないので少し心配しています。

<<日本種>>
日本種は温度計を入れていないので産卵開始時期がわかりませんが、西洋種よりも早く産卵を開始しているはずです。日中は分蜂の様にものすごい勢いで巣の周りを飛び回っている様です。(家族から聞いた話です)盗蜂を心配しましたが巣の重さから判断して盗蜂は受けていないようです。

<<その他>>
日本在来種みつばちの会からの要請で奄美大島に行ってきました。奄美大島では西洋種、日本種の飼育技術についての指導を目的に行ってきましたが、残念ながら日本種を見ることはできませんでした。

奄美の海
訪問期間:2/25〜29
日本種は見ることができませんでしたが、自生していることは確かです。西洋種を飼育している人が居ますが、まだまだ養蜂としては発展途上で養蜂協会も無い状況です。2月だというのにあたりには多くの花が咲いていました。桜は既に葉桜状態、菜の花も種ができていてまもなく終わろうという状態。奄美にはハイビスカスの様に年間を通して咲く花がいくつかあるそうで、季節に関わらず咲くため馬鹿っ花と呼ぶそうです。越冬という概念はなく、12月頃からは蜂が増えていくそうです。逆に夏に産卵を停止する時期があるとのことでした。見せてもらった西洋種では2月のこの時期に無駄巣がたくさん作られている状態で、貯蜜もたっぷりも持っていて産卵圏を圧迫している状況でした。越冬に四苦八苦する信州と比べると養蜂天国でした。
終わり際の菜の花
奄美での人工王台
地元の日本種巣箱(空)

近況報告。(2012.6.6)

<<概況>>
春の訪れが遅く、梅や桜、リンゴ等の花はみな1週間程例年よりも開花が遅れてしまい蜂群の立ち上がりが大幅に遅れてしまいました。それにも関わらずアカシアの開花は5/23で昨年よりも4日程早く、蜂群の建勢が間に合わない状況です。それに加えアカシアと養蜂講座がぶつかり、月末にはロシアに藤原誠太さんと行くことになり蜂の世話が疎かになりがちです。

<<西洋種>>
アカシアの時期に4段群になっている状態を目指していますが、今年はアカシアの開花時点で飼育群6群の内、5群が3段、1群が2段の状態です。数年前と比べると平均で1段少ない状況で、100Kg/1群を目指す者としてはまだまだ改善の余地がありそうです。2週続けて土日に車山の講習会をやっておりましたので、先週平日は4時起きで掃除蜜を行いました。早朝から会社に出発するまでの短い時間で行う採蜜なので、作業も雑になり、蜂達にはとトレスをかけてしまった様に思います。それでも今朝の時点でだいぶ貯蜜がたまっていて明日から採蜜を開始しようと思っています。また、越冬明けからアカシア開花の間に6群中3群の女王が居なくなりました。女王の居なくなった群は何れも強群で最も群勢のある群から順に居なくなっていきます。これもネオニコチノイドの影響でしょうか。働蜂が花粉を食べて分泌するローヤルゼリーを食べて産卵する女王蜂はどの蜂よりも大量にネオニコチノイドを摂取することになると考えられます。また、強群ほど大量に食べて大量に産卵するので強い群程女王が居なくなるという現象ともつじつまがあいそうです。

額面蜂児
<<日本種>>
今年は例年の分蜂時期になっても各群ともに王台を作らず、自然界の分蜂も遅れていました。5月24日に待ちきれずに人工王台による分割をしました。現時点で新王がすべて確認され、交尾飛行が完了できるかどうかが課題となっていきそうです。昨年は西洋種日本種ともに交尾飛行の帰還率が低く、日本種は80%、西洋種では6月中100%7月以降30%程度でした。7月にラジコンヘリでの空中散布が行われそれ以降に生まれた女王は特に帰還率が低くなっている様に思われます。ネオニコチノイドによって方向感覚を失い帰巣できなくなったためと考えるとこれもつじつまが合いそうです。
日本種人工王台

高橋さんの愛蜂情報