近況報告。(2014.7.21)
<概況>
昨年咲かなかったアカシアが今年はしっかりと開花し、良質な流蜜がありましたが、後半は梅雨に入ってしまいました。奥原さんのレポートにもありましたが、各地で例年よりも早いクマの出没のニュースが報じられています。

<西洋種>
産卵開始が最も遅くなった今年ですが蜂の伸びは順調で例年よりも良い状態でアカシアの採蜜ができました。ネオニコ被害を受ける前のレベルに近い状況でした。採蜜群は4・5段万群で、一度目の採蜜で240kgの収穫でした。アカシアの2度目の採蜜は梅雨に入り、絞るタイミングを図っている間にそば蜜が入ってしまいアカシアとは言えない状態になってしまいました。また、流蜜が多く貯蜜圧迫となり育児スペースを確保するのが大変でした。梅雨に入りあまり天候は良くありませんが、現在は貯蜜をたっぷり持たせた状態で3〜5段をキープしています。
驚異の5段群。
貯蜜をたっぷり持たせ3〜5段群をキープ。
一度の採蜜で240`を収穫。 
 
71に薬害を受けました。被害を受けたのはカーニオランと日本種だけでした。それ以外はまったく被害がなく、薬害を受けない群を選別して来た結果が出て来た(薬剤耐性)のかもしれません。
ところが、今年のラジコンヘリでの農薬散布は薬剤が変更されるという連絡がありました。昨年までのネオニコチノイド:スタークル(ジノテフラン)に変わり、今年はビームキラップジョーカーフロアブル(エチプロール・シラフルオフェン・トリシクラゾール)になります。エチプロールは成虫が大量死し岩手県内では自主規制しているところもあるという薬剤です。

シラフルオフェン:ヒレスロイト系
エチプロール:ネオニコチノイドに分類されないが、分子構造はネオニコチノイドに近いトリシクラゾール:殺菌剤
薬害による死蜂 (巣門前)
薬害による死蜂(排水溝)
薬害による大量の死蜂
<日本種>
人工キンリョウヘンを使った捕獲実験の結果です。今回は数に限りがあり人工キンリョウヘンだけを使った場合の実験はできませんでした。本物と人工を並べて設置しどちらに入るか試しましたが、本物の圧勝でした。比較設置で3群捕獲しましたが全て本物に入りました。待箱自体の誘引力の差も有ると思いますが、本物にはかなわなかったという結果です。人工で造るのですから本物よりも圧倒的に強力であって欲しかったです。
借りた山での飼育は電気柵の管理が結構面倒です。樹々の葉が茂り電気柵のソーラーに日光が当たらなくなりました。パワーのある電柵にしたため、週1回のバッテリー交換が必要です。作業中時折触れて見ますが絶縁性のある長靴を履いていても強力な衝撃を受けます。素足のクマはそれとは比較にならないほどの痛みを感じるはずです。奥原さんも既にクマの害を受けており、今年は早い時期から注意が必要そうです。

人工受精について実験をしていますが、どうしても正常な産卵まで行きません。産卵前に女王が居なくなったり、産卵を始めてもほとんどオス蜂という状況です。
また、人工受精用の人工王台も幼虫が除去され、干からびたローヤルゼリーの上に働蜂産卵の様にたくさんの卵が産み付けられてしまいます。
働蜂が異常行動
をしていると思われるのですが、どういう理屈か仮説が立ちません。技術的に未熟なのは判りますが、どこを同改善すればよいか判らず苦慮しております。

働蜂産卵の様にたくさんの卵が産み付けられた人工王台

高橋さんの愛蜂情報