クマにやられました。(2014.10.4)

<概要>
7月8月の農薬散布により蜂は大きなダメージをうけたのですが、夏が短く順調に群勢を回復してくれました。8月末頃から一気に秋めいた気温となり朝の最低気温は12〜13℃程度となっています。
一方、大町市では例年にない程クマの害が出ています。人身被害も数件発生し広報放送(拡声器)では1日に何度もクマの目撃情報が発報されています。
同じ大町市の奥原さんは同じ蜂場で5回もの被害を受け、猟友会の檻によって3頭ものクマを捕獲しています。

<西洋種>
9月末時点での群勢は2〜4段(実験群を除く)という状況です。
今年は
夏が短く秋蕎麦の花が大量に咲き蕎麦蜜による貯蜜圧迫となる群が目立ちました。巣箱の近くは独特の異臭が立ち込め蜂たちは一晩中うなり声を上げて水分を飛ばしていました。
スズメバチの襲来も例年よりも早くオオス
ズメバチも毎日10匹程度の捕獲が続いています。
この状態を維持するのは結構大変で、知り合いの養蜂家は皆女王蜂が居なくなると口をそろえて言います。
私の所でも7月以降女王紛失を繰り返し
多い群では4回の王台移入を行いました。
対策として7月〜9月の間は
4日に一度のペースで人口王台10個のセットを続け、いつでも王台が供給できる状態を維持しました。
出房前の余剰となった王台は多くの方に供給
させていただき、全部で50頭分近くがお嫁に行きました。
人口受精は15匹の女王で実験しましたが、そのまま死亡したり、産卵しなかったりでなかなかうまくいきませんでした。
産卵したものは15匹中2匹でいず
1匹はオス蜂のみしか産まず、もう一匹は雌雄混合産卵でした。一応精子嚢への精子注入ができたということだと思いますがまだまだ先は長そうです。

<日本種>
丸太飼育群を除き借りた山に置いて飼育をしていました。昨年のクマの襲撃を元に今年は電気柵をばっちりしかけました。周囲にクマの被害の情報が多数ある中、自分の所だけは被害を受けずにいました。このまま被害を受けなければと思っていたのですが、ついに今年もやられてしまいました。
9月23日正午過ぎ、いつも通り山の巣箱を内検しました。交換バッテリーを忘れたため午後にもう一度行くことにして帰宅しました。バッテリーは2週間以上持ちますが、1週間毎の交換を標準としているのでバッテリー切れの心配はありません。
午後4時頃再び蜂場に行くと電気柵の外に西洋種7枚型の巣箱が引きずり出され、クマの食害を受けていました。クマの姿はありませんでしたが、蜂は大騒ぎの状態で襲撃直後だったと思われます。クマは朝夕の活動が活発で昼間はあまり動かないと言われていますが、昼のさなかの犯行となります。
電気柵の電線は一部緩んでおり体当たりか、強引に引っ張ったかの様子が見られました。クマは一度来ると連続で来るため、蜂が出入りしている巣門をそのまま閉じ、最弱小群を残してすべて自宅に引き上げました。弱小群は以降の電気柵の効果確認のために残しましたが、その後の襲撃は受けていません。
クマに電気柵外に出された巣箱
クマに襲われた巣箱 
クマに引き伸ばされた電気柵
クマの被害記事

近況報告。(2015.8.13)

<概況>
本職の仕事が繁忙となり、毎朝6:30に家を出るようになりました。往復160kmを超える通勤距離と相まって、昨年まで毎朝2時間半実施していた蜜蜂の世話や実験ができなくなっています。
また、3月頃に
は尿管結石を発症し、激しい痛みとの戦いが続きました。更に7月には帯状疱疹を発症し、痛みと戦っています。色々な状況が重なり、今年は思うように蜂をコントロールできなくなっています。
管理養蜂としては
お恥ずかしい自然分蜂を出してしまう始末で、探求、研究はできず単純に養蜂をしているだけとなっています。予てから実現したかった人口受精についても今年は何もできず見合わせています。

<日本種>
これまで越冬に失敗したことは一度もなかったのですが、この冬は2群が年末に急激に蜂を減らし越冬できませんでした。
アカリンダニを疑い、
すぐに顕微鏡下で解剖してみましたがアカリンダニは検出できませんでした。アカリンダニを見たことが無いので見落としはあるかも知れませんが、400匹ほど解剖した中にはアカリンダニの姿も、気管の変色についても検出できた個体はありませんでした。
現在は越冬に成功した群と今年の人工分割、トラップ捕獲により6群
が元気に活動しています。現在はメントールクリスタルを使ってアカリンダニの予防を実施しています。
6群中3群を借りている山に置き、クマ対策を実施中です。今年は春先からクマの目撃情報があり、昨年に続いてクマの被害が心配です。藤原会長からの指導でクマから巣箱が見えない様にすることで、効果があるとのことで今年は電気柵の外からは巣箱が見えないように囲いを設置しました。蜂たちにはやや邪魔なところはありますが、クマにとっては見えない囲いを突破するのは大きな障壁となるだろうと期待しています。
<西洋種>
桜の終わる頃から死蜂が多くなりなかなか増勢ができませんでした。夜間にもがき苦しみながら巣箱を這い出し、朝になると死蜂が巣箱の周りに散乱している状態でした。死蜂はすべて口吻を長く伸ばしており農薬の影響が強く疑われますが確認はできません。
また、被害
の大きな群、全くない群があり、蜂がどこで集蜜したかが生死の分かれ目になっている様でした。最も被害の大きな群は1ヶ月程の間に2段満群から3枚程度まで激減しました。
それでも、桜〜リンゴの花の咲く時期の気候が非常に暖かく好天に
恵まれたため流蜜が非常に太く貯蜜圧迫の状態が続きました。採蜜して育児スペース確保をする時間がなく増勢にブレーキがかかりました。但し、春の採蜜量としては過去最高となりました。
アカシアが咲く頃には4〜5段満群を目標にしていますが、今年は増勢の遅れとアカシアが早く咲いたことで2〜3段程度での採蜜となってしまいました。ここ10年ではもっとも群勢がない年となり採蜜はあまり期待できないと思っていました。例年、アカシアの開花期と梅雨の時期がぶつかるのですが今年は開花が早かったため、アカシア開花期は天候に恵まれました。群の弱さを天候でカバーしてもらい予想に反して例年並みの採蜜ができました。
現在は女王の更新作業を進めて居ますが近年の状況と変わらず歩留まりが非常に悪いです。交尾飛行から帰還できないもの、オス蜂を混ぜて生んでしまうもの、正常産卵を始めてから居なくなってしまうものがあり、更新完了しても気を抜けない状態が続いています。
昨年までは4日毎に人口王台を投入して対応していたのですが今年は週一ペースで対応しています。色々な不具合の原因として農薬を強く疑うのですが、今年も間もなくラジコンヘリによる農薬散布が行われます。被害が小さいことを祈っています。
<直近の状況>
現在安曇野地域では稲の穂が出始めており、カメムシの消毒のために連日ラジコンヘリでのネオニコチノイド散布がつづいています。我が家の蜂たちも例年の通り被害を受け連日死蜂の山ができています。
一日分の死蜂
屋上の死蜂
散布薬剤
自宅隣接の散布

高橋さんの愛蜂情報