「ミツバチQ&Aコーナー」では皆さまから寄せられたミツバチや養蜂技術、病虫害に関するご質問にお答えいたします。疑問に思ったことや困ったことががありましたら、どしどしメールをお寄せください。


ミツバチダンスについての質問ですが、太陽が真上(真南)にある時、ミツバチはどのような8の字ダンスをするのですか?
ミツバチの8の字ダンスは、蜜のあり場所を仲間に教えるために踊るもので、その踊り方は太陽の位置だけでなく蜜のある場所で変わってきます。ですから、ご質問の太陽が真上にある時にどう踊るかは、蜜のある場所により一定ではありません。
ミツバチは巣箱内に垂直に入れられた巣の上でダンスを踊るのですが、常に巣の真上を太陽の位置として、太陽と巣箱と蜜がある場所がつくる角度と同じ角度でダンスで踊ります。例えば、太陽が真上にある時(正午)に、巣箱から太陽に対して左90度(真東)のところに蜜があれば、頭を左真横に向けて踊ります。同じ場所の蜜を教えるのに午後3時なら左斜め下(90度+45度)を向いて踊ります。
ミツバチダンスについてはビートピアの下記ページをご覧ください。
http://www.b-topia.com/story8.html


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庭のデッキの隅にミツバチの大集団が現れ黒い影のように群がって早1週間になります。(ミツバチと知らなかったので)役所に駆除相談したら「分蜂」という行動とのことで駆除はできないと言われました。天気が良くなれば飛んでいくはずだからと言われましたが今日はとても晴れていたけどまったく飛び立つ気配がありません。窓も開けられず洗濯物も干せず、家には小さな子供がいるので早くなんとかしたいのですが駆除するのも(ミツバチが)可哀想なので何か良いアドバイスはありませんか?
1 分蜂群が1週間も居座っているとのこと、さぞお困りのことと思います。半日ほどでいなくなるのが普通で、1週間もいるのは少し変ですが、役所の人が言うように、いずれどこかへ飛んでいってしまうはずです。また、刺すのではないかとご心配のようですが、分蜂した蜂は大人しいので人を刺すことはほとんどありませんので、洗濯物を干したり、窓を開けても大丈夫だと思います。飛んでいってしまうまで、もうしばらく様子を見てください。
2 早々のお返事有難うございました。「分蜂」という言葉さえも知らなかったので誰に相談しようかと悩んでおりました。梅雨空のため休憩しているなら、しばらく見守ってあげたいと思います。気になるのはハチの塊の周囲に多量のハチ死骸が散乱していてよく見るとハチが死骸を一生懸命運んでいます。なんであんなに死んでしまうのでしょうか?これも分蜂の現象ですか?
2 ベランダにいる分蜂群はなんらかのトラブルに見舞われているようです。今起きている状態をご理解いただくために、「分蜂」というミツバチ独特の生態をおおまかにご説明いたします。
花の蜜が溢れる5月〜7月にかけてミツバチの群は5万匹以上に増大します。このとき新しい女王蜂が誕生して、古い女王蜂は半分ほどの働き蜂を引き連れて新天地を求めて飛び立ちます。これが「分蜂」と呼ばれるものです。つまりミツバチが増殖するための手段が「分蜂」というわけです。
女王に従って巣を後にする働き蜂たちは、このときお腹いっぱいに蜜を吸い込んで出発します。(分蜂中の蜂が大人しいといわれるのはお腹がいっぱいだからです)分蜂群は、しばらくは元の巣の近くの木の枝などに群となってぶら下がります。これを団垂(だんすい)といいます。団垂している間に、偵察蜂が新しい棲家を探しにでかけ、首尾よく見つけると一斉にそこへ向かって飛び去っていきます。
ベランダにいる分蜂群は、元巣を出たあと1回団垂し、新しい棲家へ行く途中でなんらかのアクシデント(天候の急変、外敵の襲撃など)があって、ベランダに緊急避難したのではないかと思われます。その後天候不順や飢餓、女王の事故死など、不測の事態が重なり、新天地へ飛び立てないように思われます。
蜂が大量に死に始めているのは、分蜂してから1週間も経つため、腹いっぱい溜め込んだ蜜も食いつくし、餓死し始めているのかも知れません。これも厳しい自然界の出来事で、残念ですがこのままですとたぶん全滅すると思われます。
効果があるかどうかわかりませんが、砂糖と水を1対1の割合で混ぜた砂糖液を作り、丼などの器に入れて近くに置いておくと蜂が吸って元気になるかも知れません。ハチミツがあるようならハチミツに水を加えて(4対1の割合)与えてみてください。こちらの方が効果があります。
3 とてもよく理解できました。私も、何故こんなにたくさん死ぬんだろうか?と感じていました。ハチミツウォーターを少しあげてみようかと思います。
4 ベランダにハチが来てから2週間目の今日、ハチたちが旅立ちました!自然は素晴らしい。
【詳細】
建物とウッドデッキの隙間にはさんであった、青い水道ホースの上でもがいていたハチたちが、気がつくと縁台の足の部分に黒い塊のようになり(これが団垂ですかぁ?)その後、いつのまにか全部飛び去っていなくなっていました。どこか遠くへ・・・。
アドバイス通り、ハチミツ水を置いたの効いたのでしょうか?全て言う通りでした。この度はアドバイスを本当に有難うございました。(安易に殺虫剤などを買わなくて良かったです。)ハチたちがどうか良い棲家を見つけることを願っています。

床下への換気口へ沢山の蜜蜂が出入りしてまして、畳に耳を着けるとブンブンと聞こえるのですが、入り口をふさいで出入りしないようにして駆除するのも一方法ですが、これを集めて養蜂できないものでしょうか?出来ないとすれば駆除はどのようにしたら良いものでしょうか? この蜂に触発されて養蜂をしてみたいと思っています。
メールだけでははっきりしませんが、床下に巣を造った蜂は、たぶん日本ミツバチと思われます。日本ミツバチは日本固有の在来野生種で、養蜂に使われている西洋ミツバチに比べやや小型、腹の色が黒っぽく、性質が温順で初心者にも飼い易いといわれています。日本ミツバチは大人しい蜂で、めったに人を刺すことがありませんので駆除せず、「かわいいペットが床下に住んでいる」くらいの気持ちで、そのままにしておいたらいかがでしょうか。
収容するには、一度日本ミツバチを飼ったことがある古い巣箱を出入り口付近に設置して誘導する方法があります。誘導巣箱が新しい場合は下記方法による誘引剤を用います。
古い日本ミツバチの巣板を容器に入れ水を加えて加熱、溶けた蜜蝋を巣箱の内側に塗りつける。
砂糖と熱湯を1:1で混合した砂糖液を作り、冷えたら焼酎(20度)を少量加え発酵させたもの200mlを給餌器に入れておく。
黒砂糖と焼酎1:1を湯煎し溶かしたものを巣箱内に塗り、日陰で乾燥させる
日本ミツバチの飼育に関しては、下記サイトで詳しい情報提供をしていますので、ご覧ください。
http://www.nihonmitsubachi.com
http://member.nifty.ne.jp/smk/index.htm
http://www.nihonbachi.org


洋蜂の巣箱・巣脾を使って日本蜂の飼育の仕方を教えてください。巣箱の改造の仕方があれば教えてください。よろしくお願いいたします。
西洋ミツバチの巣箱・巣脾を使って日本ミツバチを飼育する方法ですが、巣箱は流用することができますが、巣脾は日本ミツバチ用のものを使わないと無理なようです。
西洋ミツバチの巣箱を使う場合は、継箱に全ての巣枠を納め、下の巣箱は空にしておきます。日本ミツバチは越冬中に巣枠をかじる習性があり、巣箱の底に巣屑が堆積して、スムシの発生を助長させてしまうため、堆積した巣屑を除去しやすくするための措置です。
巣枠の改良に関しては、上桟部の幅を27oから22oに狭くします。さらに巣枠に張る針金の位置を全体的に上にずらし、最下部の位置を西洋ミツバチの巣枠より11o広くとります。
(図を添付いたしましたのでご参照ください)




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