「ミツバチQ&Aコーナー」では皆さまから寄せられたミツバチや養蜂技術、病虫害に関するご質問にお答えいたします。疑問に思ったことや困ったことががありましたら、どしどしメールをお寄せください。

昨年は採蜜したハチミツは 全て友人や知人に差し上げ喜ばれましたが、今年は群も増え5月には2斗(約50Kg)以上採取出来ました。このハチミツを販売して蜂具代の足しにでもなればと思っています。
ビ−トピアフリ−クの方々の記事を見ていると、蜂蜜を販売している方も居られますがハチミツを販売する場合の手続き、法的(食品衛生法等)な許可等に関して何も知らないので教えて頂けないでしょうか? 宜しくお願い致します。
趣味の養蜂で収穫した程度の量を販売する場合は、特に保健所の許可を受けずに皆さんやっているようです。ハチミツは農産物の一種(野菜や果物など)とみなされていますので、スーパーやデパートで販売するのでなければ、そのまま販売しても問題ないと思います。ただ、責任の所在をはっきりさせるためのラベルは必要になります。また、ハチミツの中に異物が混入していないかや、容器に充填する場合に瓶などを煮沸するなど、衛生面に細心の注意をすることはいうまでもありません。
日蜂協の統一裏ラベル

昨年からミツバチ(1群)を飼い始めた者です。昨年は、スズメバチに襲われたりして、全滅させてしまい、今年は新たに2群購入(4月5日)しました。が、その中の1群の女王バチが昨日(4月13日)死んでいるのを巣門の前で見つけました。産卵はしていたようで、多くの新しいミツバチが生まれてきております。新たに女王バチを購入しなければならないでしょうか。
たに女王蜂を購入する必要はないと思います。女王がいなくなった群では、必ず変成王台が作られ新女王が誕生します。変成王台があるかどうか確認してみてください。

いつも楽しく読ませてもらっています。このようなマガジンを以前から探していたのですが、偶然見つかり、内容が充実しているのにも驚きました。 ありがとうございます。
実は私も趣味で10年以上養蜂をしているものです。趣味が高じて昨年横浜から三浦に転居したのですが、巣虫の被害にあって、全滅してしまいました。今年種蜂を購入したのですが、消毒済みの旧巣脾を加えたことが原因か?また巣虫が発生してしまいました。産卵力も低下してきたように見えます。 なにかアドバイズを頂けたらありがたいのですが…。
お尋ねのスムシの件ですが、巣脾の消毒が完全でなかったことが主原因と思われます。
相当念入りに消毒したつもりでも、卵が生き残っていて、スムシが発生する場合が多々あります。できれば、新しい巣箱と巣脾に代えてしまうのが最善ですが、一度巣箱を空にして内部をよく掃除・消毒・乾燥させて戻したらいかがでしょうか。また、蜂を厚くすることも効果的です。巣脾枠を減らして蜂を密集させることで、病虫害に対しての抵抗力が高まると思います。

2年前に日本ミツバチの分蜂群を捕獲しました。昨年の5月下旬から巣箱の外へ蜂児(白いさなぎ)を運び出しておりました。死骸やまだ生きているものもありました。これは病気なのでしょうか? 6月下旬に暑いためかと思い板の隙間にガムテープで目張りしていたものを剥がしました。結局7月に逃去してしまいました。巣箱を見ると板の隙間にスムシがかなりわいておりました。逃去の原因は病気なのか? スムシなのか? 目張りを剥がして隙間だらけになったためか? 推測されることをお願いいたします。
お尋ねの逃去の原因ですが、巣箱が置かれていた場所の環境が良くなかったために、蜂群が弱体化して、蜂病やスムシが発生したと推測されます。日本ミツバチは元々スムシに弱く、スムシが発生すると西洋ミツバチのように徹底的に戦って巣を死守するといった気概がなく、簡単に逃去してしまいます。今度、分蜂群を捕獲することがあれば、巣箱を南向きで湿気の少ない風通しの良い木陰などに設置して、こまめに面倒をみてください。

巣箱の位置が玄関に近く、人の動線に近いため、場所を変えたいのですが、2キロメートル以上移動するか、1日50センチづつ移動する方法が本に書いてありましたが、例えば、20メートル位動かすことはいけないのでしょうか。むりに動かした場合はどうなるのでしょうか。20メートル移動できれば、家族に影響の少ない畑の中に置けます。
一度に20メートル移動すると、蜂は必ず巣箱があった元の場所に戻ってしまい、新しい場所の巣箱に入らなくなってしまいます。20メートル離れた場所まで50センチずつ移動すると40日間もかかってしまいますので、一度2キロメートル以上離れた場所に移動させ、3週間ほど経ってから、畑に設置することをおすすめします。

合併の関係で自宅の近くに転地させた巣があります。1kmほど離れた所が条件がいいのでそこへ移動させたいのですが、直接移動させられないので一度よそへ移動させてから、そこへ移そうと思います。アカシアが咲いているうちに条件のいい所へ移したいのですが、何日くらい離れた所に置いておけばいいのでしょうか。3日くらいでは無理でしょうか。最低どれくらいの日数が必要か教えてください。よろしくお願いします。
通常は、3週間以上経ったら再移動しても問題ないとされています。やはり3日では無理だと思います。事前によく蜜源を調べておいて、来シーズンはいつ頃どこにいくつ巣箱を設置するか計画を立てておくとよいでしょう。

蜜ブタを除去するのに、これまでは家庭用の包丁を用いてきています。この場合、蜜ブタを深く切ってしまうことが多く、熟練度が低いためか蜜刀を用いないためかその原因がわからないでおります。蜜刀を用いると、失敗は少なくなるのでしょうか。蜜刀と包丁の違いはどこにあるのでしょうか。お忙しいところ申し訳ございませんが、お教えいただけないでしょうか。
包丁でも充分です。慣れないうちは深く切りすぎてしまうものですが、徐々にコツを掴み上手くなります。失敗しながら上達してください。ちなみに蜜蓋の切り方は、左手に蜜枠をしっかり持って、一斗缶などの上に立てかけ、右手に持った蜜刀を蜜枠に沿わせるように下方から上方に向かってのこぎりを引くように切っていきます。読者の方から、波型の刃が付いたパン用の包丁が使いやすいとの情報がありました。

いつも参考にさせていただいています。購入した本を頼りに趣味で飼っていますがやはり情報不足。このコーナーはとっても助かります。 そこで質問ですが、2つの巣を合同した場合、一匹の女王蜂は処分しなければならないと思いますが、不測の事態などを想定して王籠などに入れ、合同した巣の中で確保して置くなどということは可能でしょうか?王籠に入れて置いても分蜂してしまうでしょうか?よろしくお願いします。
同した一方の女王を処分せずおく方法についてお答えいたします。「王籠に入れて合同した巣に確保したい」とのことですが、この方法ですと1つの巣のなかに2群が存在することになってしまい、合同しようとした蜂が新しい女王に馴染まず巣内が混乱してしまいます。
女王を保存しておくには、合同しようとする1群の女王と巣脾2枚ほどを残し、それ以外の巣脾を合同させる方法があります。この場合、残した女王群は、蜜源が豊富な春から初夏ならば、十分に1群としての形態を維持することができますし、うまくすれば3枚、4枚に増えそのまま完全な1群となることもあります。もし、1群を形成できないようであれば、確保していた女王を処分して、再び合同すればよいでしょう。

合同したり女王を更新するといった場面で「女王の処分」 ということがでてきますが、大切に育ててきてお世話になった女王蜂を、元気なうちに処分するというのはとても切ない思いでいます。みなさんはどのような方法をとられているのでしょうか?また、ある程度巣箱から離れた場所に放ってくれば良い気がしますが、やはり2キロメートルくらい離さないといけないでしょうか? よろしくお願いします。
趣味で養蜂を楽しんでいるものにとっては、かわいがってきた女王を殺してしまうのは、なんとも切ないことで、生かしておけないかと思うのは当然の気持ちだと思います。しかし、職業としてのミツバチ飼育は強群を育てて蜂蜜をたくさん採ることを目的としています。そのため、弱い女王は処分して強い女王だけを残していくわけです。
まだまだ趣味として養蜂を楽しむ人は少なく、プロの養蜂家の飼育方法をそっくり踏襲しているのが現状です。これまでのように採蜜だけを目的とする家畜としての飼育ではなく、「ミツバチをイヌやネコと同様にペットとして大切に飼う」という新しい飼育方法を模索する必要がありそうですね。
「ある程度巣箱から離れた場所に放ってくれば良い気がしますが」については、ミツバチは分業が極度に発達した昆虫で、女王は産卵することだけに特化しています。そのため、群から孤立した女王は自ら餌を得ることができず、すぐに死んでしまいます。
趣味の養蜂を楽しむ者にとって、今後大いに考えなくてはならない問題を提起してくださったことに感謝しております。ご一緒に「女王を処分しない飼育」を考えて行けたらと思っています。


まさに試行錯誤中でビートピアのサイトを見つけ大変助かっています。その講座を参考に蜜蝋を早速作ってみました。とってもきれいな蜜蝋ができて喜んでいます。そこで2つの質問をします。
@むだ巣や蜜蓋を熱湯にいれとかすと蜜蝋の下(裏に)黒いカスのようなものがつきます。さらに鍋に入れて暖めても蜜蝋と分離してこれらが残りますが、これは何でしょうか。単にカスでしょうか。何か使い道はないものでしょうか。
A蜜蝋の使い道についてお教えください。ろうそくを作るかワックスにするくらいしか知らないのですが。 以上よろしくお願いします。
早速ですが蜜蝋に関するご質問にお答えします。
@黒いカスは不純物で、使い道はありません。
A工業用としてはいろいろ使い道がありますが、家庭で利用できるのはキャンドル、クリーム、石けん位でしょうか。また、養蜂器具販売会社では良質蜜蝋1sにつき巣脾5〜6枚と交換しています。
なお、ビートピアでは以下のページで蜜蝋関連の記事を掲載しています。

蜜蝋に関して
http://www.b-topia.com/story6.html
蜜蝋ハンドクリームのつくり方
http://www.b-topia.com/course_cream.html
キャンドルのつくり方
http://www.b-topia.com/course_candle1.html
http://www.b-topia.com/course_candle2.html
http://www.b-topia.com/course_candle3_1.html 


分割した巣で困ったことが起きてしまいました。それは「働蜂産卵」です。その巣はハチの数も産卵も少なかったので女王を取り除き分割しました。その時点で既に王台ができていたのですぐに新女王が羽化すると思っていたのですが、1週間経っても王台はやぶられておらず、働蜂産卵が始まっていたのです。女王の蛹の期間は7日と聞いています。もう王台がやぶられていてもいいはずなのですが…。こういう場合どのように対処するのがいいでしょうか。王台がなければその巣をよそへ移動させ、他の巣からの蜂児枠を入れた新箱をそこに設置して回復をはかろうと思いますが…。アドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
やっかいなことになってしまいましたね。働蜂産卵が始まっている蜂群は、たとえ新女王が誕生しても混乱が続き、弱体化するものと思われます。早急に王台を取り除き、行おうとしている救済法を試みるか、2〜3枚ずつ他群に預けるのがよいかと思います。
実は働蜂産卵を起こした群の救済は、プロの養蜂家にとっても非常に困難なことで、いろいろな救済方法を講じても多くは失敗に終わっています。ですから一番の救済法は働蜂産卵が起らないように未然に防止するということになります。
働蜂産卵は新王の交尾期に起こることが多いので、処女王の交了を確認するまでは油断なく点検を続け、もしも処女王が交尾中に亡失したら、成熟王台を与えるか、代わりの女王を誘入するか、他群へ合同するなどの処置を講じて働蜂産卵が起こるのを未然に防ぐようにしてください。


蜂産卵で産卵された巣脾が凸凹になってしまいました。このまま巣の中に置いておき、雄蜂が孵れば正常な巣に戻るものでしょうか。
蜂産卵で凸凹になってしまった巣脾は、雄蜂が孵っても元に戻りませんので、新しい巣礎を張り直した方がよいでしょう。


来年のために巣礎を盛らせていますが一部の巣で雄蜂の巣房をたくさん作ってしまいます。働蜂巣房の多い巣礎の作らせる方法を教えてください。
全面働蜂巣房を作らせるには、流蜜期に巣礎を継箱に入れ、半分位盛った時点で産卵圏に降ろすときれいな全面働蜂房ができます。
また、出来てしまった雄蜂房が多すぎる巣脾を全面働蜂房にする修繕法もありますのでご紹介しておきます。まず、雄蜂房の多い巣脾から雄蜂房を切り取り、別の不良巣脾から切り取った働蜂房の多い部分を切り取った部分にうまくはめ込みます。働蜂房をはめ込んだ巣脾がずれないように、巣脾枠の両面に割り竹か薄い木をあてて固定してから蜂群に与えます。数日後には働蜂が蝋で、はめ込んだつなぎ目を完全に固着させますので、後はあて木を取り外しせば、全面働蜂房巣脾の完成というわけです。この方法は、破損した巣脾の修理にも応用できますのでお試しください。

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