21世紀が始まって、早くも4年目を迎えました。私たちは新世紀になにか期待することがあってスタートしたはずでした。ところが、これまでのところ20世紀とあまり変わりがないように見えます。20世紀は科学万能や効率、即効性が幅を利かせ、私たちが解決しなければならない多くの負の遺産を残しました。大量消費による廃棄物の問題や大規模な開発による自然破壊、安全性に問題のある食品の氾濫など、数え上げればきりがありません。こうした問題を一つ一つ解決していくのが、21世紀に生きる私たちの義務のような気がします。
 多くの人たちが「なにか自分たちにできることはないだろうか」と思っていることでしょう。しかし、忙しい日常生活を送る私たちには、なかなかそうした機会がありません。「普通に生活している中で、なにか役に立てれば」と思い、「なにもできない」でいる人が大部分なのではないでしょうか。
 私どもは、こうした人たちが行動を起こすきっかけになってもらえればと考え、「ハチミツのある豊かな生活」をコンセプトにしたウェブマガジン『ビートピア』を創刊いたしました。『ビートピア』はミツバチのBeeとUtopiaを合成した造語で、自然と人が共生する理想郷をイメージして名付けました。
 ミツバチが自然の花々から集めたハチミツは、単なる甘味料ではなく、多くのミネラルを含む健康食品です。また、ミツバチが作るローヤルゼリーやプロポリス、花粉も健康と長寿を約束する食品として、人類が有史以前から利用してきた自然からの大いなる恵みです。
 多くの農産物が効率を求めて大量の化学肥料や農薬を使うなど、自然に逆らった環境の中で育てられていますが、ハチミツはそうではありません。ミツバチたちが豊かな自然の中に咲く花々から集めてきた蜜をそのまま採集するという自然の摂理にかなった方法で生産されています。

 ハチミツの生産には、農薬も化学肥料も必要としません。逆に、農薬はミツバチを殺してしまいますし、開発は蜜源の植物を減少させてしまいます。つまり、ハチミツは自然食品であるとともに、“自然保護食品”でもあるのです。

 私たちが、ハチミツを使った料理や飲料を楽しみながら、ミツバチに思いを馳せることは、日本の養蜂業を発展させることであり、自然を守ることであると言えなくもありません。
 ただハチミツを楽しむだけでなく、もう少し積極的にかかわりたいと思うのでしたら、月に一度『ビートピア』にアクセスしてみてください。ここには、ハチミツや養蜂に関する最新情報が満載されているだけでなく、ミツバチやハチミツ好きの素敵な人たちとの出会いも用意されています。
 『ビートピア』でミツバチやハチミツへの興味が深まったら、自宅の庭に巣箱を置いて趣味の養蜂をしてみてはいかがでしょう。自分で採ったハチミツを家族や親しい人たちと賞味するのは、これまで経験したことのない喜びとなることでしょう。

ビートピア編集長
野中 公一