今秋はスズメバチによる刺症事故が多発するのではと心配されている。原因は梅雨時に雨が少なかったことが原因だという。例年ならば梅雨の雨で淘汰されるはずのスズメバチが生き残ってしまい大量発生となったようだ。自宅の軒下などに巣を作られた場合、役所や消防署に駆除を依頼するのが普通だが、役所の職員も消防署員もスズメバチの扱いには慣れておらず、最終的にはプロの養蜂家が駆除することになる。ビートピア編集室はスズメバチの駆除に出動した養蜂家の一部始終を同行取材した。

刺されると死ぬこともあるスズメバチ

スズメバチは人だけでなくミツバチも襲う。
写真は巣箱の前でミツバチを捕まえようと待ち受けるキイロスズメバチ。

養蜂家・浅見孝二氏(武甲養蜂場経営)のもとに、「軒下に巣を作られた。子供が刺されると危ないので駆除して欲しい」という連絡が入った。車に、はしご、防護服、煙花火、ガスバーナー、捕虫網などの七つ道具を詰め込み、現場に急行する。

スズメバチの巣は足場の悪い所にあるのが普通である。完全装備に七つ道具を抱えて、足元に注意を払いながら慎重に近づく。

まず、「はちとり」という煙花火に火を付け、巣の出入り穴に差し込む。煙が苦手なスズメバチはほとんどが気絶するが、中には襲いかかってくるものもいる。

巣の中が煙で充満されると、いよいよクライマックス。スズメバチが弱ったのを見極めて、静かに巣を撤去する。

捕獲を免れたスズメバチが、防護服越しに襲いかかってくる。危険を感じた養蜂家はガスバーナーで対抗。さしものスズメバチもバーナーには抗するすべもなく、勝負はあっけなくついた。

巣を撤去した後も、餌を集めに出かけていたスズメバチが次々に戻ってくる。捕虫網で一匹一匹、丁寧に捕獲して、スズメバチ駆除作戦が完了した。

スズメバチに対する養蜂家からの注意
  巣を発見しても絶対に自分で駆除しない。
  必ず役所や消防署、養蜂家に駆除を依頼する。
  巣に近づいたり、巣の近くで大きな声を出さない。
  野山に出かける時は、白色系の厚手の衣服を身に付ける。
  万一、刺された時は応急処置を施し、一刻も早く病院へ行く。
スズメバチに襲われた時の対策はこちらの頁へ