「砂糖に比べて、ハチミツの方がヘルシー」という声をよく聞くききますが、実際にどこがヘルシーなのか説明できる人は少ないようです。そこで、今回はハチミツの成分とその効用についてお話しします。

1.ハチミツは吸収が早い
純粋なハチミツは約20%の水分と約80%の糖分で構成されています。糖分は、単糖類と呼ばれるブドウ糖と果糖が半々の割合で含まれています。そのほかに、蜜ろう、花粉、たんぱく質、有機酸、アミノ酸、微量成分のビタミンやミネラルなどが含まれています。
一方、砂糖の成分は、ブドウ糖と果糖が結合したショ糖と呼ばれる多糖類で構成されています。それでは、砂糖とハチミツが体内に吸収されるメカニズムを見てみましょう。ハチミツの主成分であるブドウ糖と果糖(単糖類)は、これ以上分解される必要がなく、体内に摂り入れられると、短時間で腸壁から吸収されて血管の中に入り込みます。砂糖(多糖類)の方は、いったん体内でブドウ糖と果糖に分解する過程を経てから吸収されます。このため、胃腸に負担をかけず素早く吸収されエネルギーに変わるハチミツは、スポーツ選手に愛用されているのです。また、ハイキング、水泳など激しいスポーツをする人の疲労回復に効果的であるばかりでなく、体力の衰えた病人や老人のエネルギー補給に即効性があるともいわれています。











2.ハチミツはビタミン、ミネラルが豊富
ハチミツには、ビタミンB複合体やビタミンCなど10種類もの健康維持に必要なビタミンが含まれています。しかも、各ビタミンの割合が、ビタミン相互が最大限に相乗効果を発揮するのに最適なバランスで配合されています。また、ハチミツに含まれているビタミンは、「活性型」(92%)と呼ばれる少量で効果の高いビタミンであることも確認されています。カルシウムや鉄、銅、マンガン、カリウムなど10数種類のミネラルも豊富に含まれています。ビタミンをふんだんに摂取しても、ミネラルが不足していては、摂ったビタミンは体外に排泄されてしまいます。この点ハチミツは実に合理的に出来ていて、ハチミツに含まれるビタミンを効率よく働かせるためのミネラルがバランスよく含まれています。つまり、ビタミンやミネラルを豊富に含むハチミツを食生活に取り入れることは、知らず知らずのうちに老化を防ぎ、成人病や貧血、皮膚疾患などを予防することになるのです。


3.ハチミツには強力な殺菌力がある
ほとんどの食品は、保存している間に腐敗するという性質がありますが、ハチミツにはそれがありません。エジプトのピラミッドから発掘された3000年以上も前のハチミツが、まったく変質しておらず、食べることができたという記録があることも、ハチミツの殺菌力の凄さを証明しています。ハチミツの殺菌力は、主にハチミツ中に0.2〜0.5%含まれているグルコン酸の作用によります。グルコン酸はハチミツのPHを酸性に保つ働きをし、ビフィズス菌を増やす働きを持っています。ハチミツの中に赤痢菌を入れると10時間で死滅しますし、チフス菌や大腸菌も48時間で死んでしまいます。このところ恐れられているO157の繁殖を抑えるとの研究発表もされています。