ミツバチの1群は1匹の女王蜂を母とした集団で生活しています。花の盛りの5月には、4万〜5万匹にもなり、このうち数百〜数千匹が雄蜂、残りはすべて雌の働き蜂です。彼らは、それぞれが仕事を分担して群を維持するという秩序をもった社会を形成しています。つまり、女王蜂は種族維持のために産卵を担当し、雄蜂は生殖だけを仕事にしています。そして、ほかのすべての仕事を働き蜂が引き受けています。種族維持のために仕事を分業する昆虫を社会性昆虫と呼んでいますが、高度の社会性をもつミツバチは、社会性昆虫の最も進化した形といえます。

ミツバチ家族の構成メンバー
女王蜂
働き蜂の4倍の大きさがあり、寿命は50倍(4年)。1日1,500個もの卵を産み続けます。このスタミナのもとは働き蜂が与えるローヤルゼリーにあります。
雄蜂
働き蜂よりいくぶん大きめで、胴の先端は丸く、ずんぐりしている。繁殖期に女王蜂と交尾するためだけに存在し、普段はまったく仕事をしません。寿命は1ヵ月。
働き蜂
体重は80mg、寿命は忙しい時期は1ヵ月、越冬期で5ヵ月程度。すべて雌でミツバチ社会の労働を一手に担っています。生まれてからの日数(日齢)によって、育児から蜜集めまで受け持つ仕事を変えます。



ミツバチ家族の仕事分担
産卵のために巣の上を歩き回る女王蜂と、ローヤルゼリーを与えるために女王蜂を取り囲む働き蜂。


ミツバチの貴重なたんぱく源である花粉を集める働き蜂。だんご状に固めた花粉は後脚の花粉バスケットに入れる。 密源の花の場所は、「尻ふりダンス」で仲間の働き蜂にを教える。


スズメバチの来襲を受け、巣箱の入り口に群る働き蜂。巣の防衛も働き蜂の重要な役目。