ミツバチの巣は、ミツバチ以外のハチが泥や木の皮などに唾液を混ぜて巣をつくるのとは異なり、ミツバチがハチミツを原料に自らつくりだす蜜ろうだけでつくられています。ミツバチは花から集めた花蜜に下咽頭腺などから分泌される酵素を加えてハチミツに変えますが、そのハチミツをさらに体内で蜜ろうに変え、腹部の腹板間にある4対のろう腺からろう片として押し出すように分泌します。

腹部の4対のろう腺からうろこ状のろう片を分泌する働きバチ ミツバチの腹部から分泌されたろう片。大きさは長径2.5mm、短径1.6mm



蜜ろうで作られたミツバチの巣。蜜ろうはハチミツをもとに働きバチが体内で生化学的に変化させたもので、炭化水素、高級アルコール、エステル類などきわめて多種の物質で構成されています。 正6角形が表と裏では互い違いに組み合わされおり、底はピラミッド状に突き出しています。透かすと反対側の6角形が見えます。



ミツバチの巣を溶かして精製したものが蜜ろうで、15gの巣から約10gの蜜ろうが生産できます。その10gの蜜ろうをミツバチがつくるのには180gもの花蜜が必要となるのです。
蜜ろうを大量に生産する場合は、ミツバチの巣を圧縮する製ろう器を使います。少量の場合は、巣と水を缶に入れ熱して溶かし、それを濾布袋で濾します。 製ろう器の内部構造



蜜ろうは、自然界の生物がつくりだした天然ろうのひとつとして、その優れた安全性、応用性、多機能性が着目され、コールドクリームや口紅などの化粧品、クレパスやクレヨン、ワープロインクリボン、CD製造用の雛型材など、さまざまな工業製品に使われています。

ビートピアでは、蜜ろうを材料にした「蜜ろうキャンドル」の販売をしています。ご興味のある方は下記へ。
ビートピアキャンドル ハチ蜜の森キャンドル 松浦里香のキャンドル